海に書いたピリオドのジャケット写真

歌詞

月蝕の夜

カツラベ

黄昏空に浮かぶ月 仕事を抜け出して見上げてた

居合わせたおじさんも少し抜け出してきたと言っていた

家に置いてきたカメラ 持ってくるべきだったと悔やんだ

けれどこの時間の動きや空気は残せないか

どうして今日に限って、空はこんな美しい背景を用意してくれるんだろう

もう僕に月の話はしてくれないんだね

君の言葉を思い出していた

今日は特別な月 空に浮かぶ

こんな日すら連絡がないのだから

きっとそういうことなんだって僕は解っていた

酒気を帯びて歩く夜 駅前の寒さに触れていた

赤い月を見上げた人達 もうそこには居なくなってた

広場で腰を掛けたら なぜか知らない子に懐かれて

そういえばそんな質だったなとか ふいに思い出していた

嗚呼、今日は酒に酔ってよかったな

他人と触れ合えられてよかったな

気を紛らわせられたから

ねえ、今日の特別な月 空に見えますか

君の町でも見えていますか

そんな話を僕から送っていたら

赤く欠けた心の直し方を

二度と迷うこともないくらい 容易く忘れられたかな

綺麗な月が昇るたび君からの連絡を待っていた

そんな日々も今夜を境に変えていかなくちゃなあ

この先、夜の空を見上げるたび

どんな感情でそれを掻き消せばいいのだろう

もう僕に月の話はしてくれないんだね

君の言葉を思い出していた

今日は特別な月 空に浮かぶ

こんな日すら連絡がないのだから

きっとそういうことなんだって僕は解っていた

  • 作詞

    カツラベ

  • 作曲

    カツラベ

海に書いたピリオドのジャケット写真

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「文通」から始まった”君”と”僕”の物語を締めるアルバム。
報われない感情を物語の形として昇華させた渾身の作品。

アーティスト情報

Katsurabe

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