雨はやがて降りしきるだろう
雲間の空 閉じゆく光
この空の雨は古(いにしえ)の名残
悲劇の夜明け
あの日揺らいだ この心が
花びら 舞い上がって
その手をつい握った
紅い糸を 結びたくて
まるで刻(とき)が止まったように
ひらり落ちる 約束の証
結びを断ち切る 鈍色の刃先
蔭(かげ)に成り果てる 嗚呼 愛し人(びと)の姿
すべてを覆い隠す 嘆きの雨
命がまた 廻(めぐ)りゆく頃
その鼓動を 待ちわびていた
育ってく君を見守り続け
もう離さぬと決める心
そしてまた来る 厄災の日
花びら 散り急いで
この身を蝕(むしば)んでく
怒りと悲しみの記憶
たとえこの身が 燃え尽きようと
何故に君があの娘の手をとる?
忌みべく桜の花びらの印
闇に沈んでく 嗚呼 君とのひと時
再び夢を見る 結ばれるまで
- 作詞
kanase
- 作曲
kanase
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水鏡の街 (feat. me)
kanase
この曲は「音楽」「小説」「イラスト」の3つの要素が絡まるプロジェクト「水鏡の街」のエンディングのひとつです。雨をモチーフにしており、その透明感を感じていただけたら幸いです。ボーカルのmeの素敵な歌声と共にお楽しみください。
Vocal,Chorus:me(@medemi2525)
Music,Lyrics:kanase(@Kanase_A)
Mix:y@sha(@hibiki_yasha)