

夜明け前の縁に立っている
息は白く
言葉はまだ凍る
「孤独が私を強くする」なんて
そんな綺麗ごとを吐く気になれない
分厚い雲の切れ間を探すのに疲れた
風の匂いが変わった気がした
それだけで凪いだ胸が逸る
まだ春じゃないとわかっているのに
ほどけない何かを抱え直す
あと少しだけここに居させて
芽吹く直前の殻が軋む音が痛い
春じゃない
今じゃない
それでもここにいる
東風が胸の奥を騒つかせる
美しくも儚い輪郭のない音
皮肉を言って強がって闇の底まで落ちて
眠れない夜をいくつも数えた
ひとりの影が濃くなるほどに
それでももう止められない
雪解け水が泥を跳ねて
靴音みたいにリズムを刻む
光を浴びる準備は出来ていないのに
東風が強引に背中を押す
さくらさくら
やよいのそらは
遠くで聞こえるあの花が咲く音
ちくりまたちくり
変わってしまったものは確かにある
暖かさはまだ遠い
でも手放さない
まだ寒いままでいい
ほどけないまま掴んでる
春じゃない
今じゃない
それでもここにいる
あの雑音が音楽に変わるまで
東風が戻していくほうへ
息をもうひとつ運ぶ
吹いてゆけ
冬の終わりの
一番寒い場所から
- 作詞者
Harurun
- 作曲者
Harurun
- プロデューサー
Harurun
- ソングライター
Harurun
- プログラミング
Harurun

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未春 -NOISE-
Harurun
『未春 -NOISE-』は、何かが芽吹こうとする兆しに心をかき乱されながらも、まだそこへは辿り着けない揺らぎを描いた曲です。
和の気配を滲ませたサウンドと囁くような歌声が、サビで一気に感情を噴き上げ、重く遅いビートとダークなアンビエンス、背後に混ざるノイズが、不穏で甘美な緊張感を生み出します。
仄暗い幻想感のあるダークポップ・トリップホップ・アンビエント系プレイリストに馴染む一曲です。
アーティスト情報
Harurun
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