yes-man Front Cover

Lyric

yes-man

Tom Yam Kung

「そう思っています。」と嘘を負い

気になった時計の針は隠れた

どうしようもなく打ちひしがれる日々

辞めにしようか

親指刺さった

そう 怨言飛んでも

結局力が勝つのさ

わかったはずの世の中

矛盾だらけで理不尽なケージ

手に取った夢のカケラは

違う誰かのパズルへとハマる

全てが終わる気がして逃げ出した

気になっているけれど

あえて言わない

きみのためだよって

自己暗示です

古い傷は関係ない

この心臓の片方と話して

今を生きている私の意味なんて深く聞かないで

不正を許せない

君も僕も一緒だよね

余計なものばかり

大事なものが崩れていく

崩れた後の祭りを精一杯に少年たちが通る

わからないはずの世の中

思い込んでは狭まった宇宙

成り行き?いや、せめていこうや

どうせ滑って失うんだ

うだうだ言って走った荒野

もったいぶらなくていいぜ

不安と不満を吹き込んで

刻んだ命はどこへゆくのか

  • Lyricist

    Tom Yam Kung

  • Composer

    Tom Yam Kung

  • Producer

    Tom Yam Kung

  • Recording Engineer

    Tom Yam Kung

  • Mixing Engineer

    Tom Yam Kung

  • Mastering Engineer

    Tom Yam Kung

  • Graphic Design

    Tom Yam Kung

  • Guitar

    Tom Yam Kung

  • Bass Guitar

    Tom Yam Kung

  • Vocals

    Tom Yam Kung

  • Background Vocals

    Tom Yam Kung

  • Songwriter

    Tom Yam Kung

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    yes-man

    Tom Yam Kung

世界が分断されている。
真実が何かわからない中で振る舞う行為は、もはやその行為が意味をなし得るのかさえわからなくなる。とにかく周りに合わせる姿勢。それが意識的ではなく、当たり前になり、思考停止に陥る。そうやって振る舞うことによって周囲に危害を与えないと信じて止まない。そう、「イエスマン」の誕生である。

Artist Profile

  • Tom Yam Kung

    Tom Yam Kung は、音楽を「世界を確かめるための実験」に近いものとして扱う一人ロックバンドである。 私にとってロックとは、華やかな装飾でも、逃避のツールでもなく、自分が何者であるのかを一度破壊し、もう一度組み直す行為だ。 日常はしばしば、誰かの正義や常識に覆われ、内側の声がかき消されていく。 『イエスマン』のように社会のケージを叩きながら、あるいは『Logical Realistic Tour』のように他者の正論に魂が接収される感覚を抱きながら、人は“自分の思考と世界の構造が本当に噛み合っているか”を問い続けている。 私は、そこで鳴る軋みや不協和こそが、もっとも「生きている」と感じられる瞬間だと思っている。 『Feel』は、身体性を失った世界に対して「感じること」の奪還を求める曲だ。 『行末の一瞬』では、希望と諦念が入り混じるなか、なお未来へ跳び込む衝動を記録した。 『街』や『エスケープ』『Unnecessary』では、存在の重さや曖昧さ、逃避と回帰の循環を描き、 『I’m Only Standing』は、無意識に生の惰性へと流されていく人間への冷徹なまなざしを含んでいる。 これらの曲に共通するのは、”答えを出すためではなく、世界の手触りを取り戻すために鳴らしている”ということだ。 音楽はその格闘の記録であり、反抗であり、祈りだ。 世界はしばしば理不尽で、矛盾に満ち、私たちはそのただなかで迷子になる。 それでも、人は前へ進みたいと思う──たとえそれが一瞬の火花のような希望であっても。 Tom Yam Kung の音楽は、その一瞬のために存在している。 「強さ」や「正しさ」ではなく、“誠実に揺れることそのもの”が人間を照らすのだと信じているからだ。

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