歌詞

星の海に溺れ揺蕩う僕は

真っ暗で無垢な空を見下ろして

月のありかを探していた

まだ見てないものに見惚れている

泳いでいる

世界を変えるはずだった

かつての天才少女は

18の3月に遥か未来覗いたら消えた

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きっと悪い夢だ

願望も 法則も 魔法も

きっと何もない

潮が満ちて

声は遠ざかっていく

水圧が両耳を塞いだ時

どこか遠い街で 聴こえた別れの音

「すべて受け入れろ」と運命が

胸ぐらをつかんで僕を殴る

これは誰かの夢だ わかっていた

わかっていた

今はただ

泳ぐ 泳ぐ 泳ぐ

星の海を

泳ぐ 泳ぐ 泳ぐ

神様僕は気づいたんです

ほんと今更なんですが

ホーム車窓見える廃墟は風景

窓越しに見れば僕が風景

ああ 終点は何処だろ

そうだ 行き先も知らずに

飛び乗ったんだっけ

ああ 想い出ばっか綺麗になってさ

見たくない 聴きたくない

ものばかり増えていくんだ

ああ あの日のあの子に

笑われているかな

世界は自分

自分は世界

ドラマみたいにいかなくたって

少しはマシな人生が待ってると

思ってた

思ってたんだ

「もう振り返るな」と現実が

絞りだした声でがなり立てる

傘は置いてかなきゃな

わかったんだ

わかったんだ

雨の中

泳ぐ 泳ぐ 泳ぐ

泥を蹴って

泳ぐ 泳ぐ 泳ぐ

息継ぎした合間に

聴こえたんだ懐かしい

街の雑踏

人の鼓動

休日の喧騒

突き放したものほど

輝いて見えるから

記憶を奪われないように

大きく息をして再び潜ろう

眩しさで歪んだ太陽を隠そう

茜色滲んだ夕焼けが 綺麗だった

きっと何もないよ

未来とか 希望とか 愛とか

言葉だって熱だって理由だって

想い出だって

そこには何もないんでしょう

僕はただ

泳ぐ 泳ぐ 泳ぐ

泳ぐ

星の海を 強く蹴って

見えないものに見惚れている

まだ

泳いでいる