動き出す電車の窓
白く染まる 僕等の街
信じられないくらいに人を好きになった
嫌いなものの方が多かった冬の街
一時間早く着いてしまった教室
窓辺に佇むキミを朝日が照らした
それは、とても、とても大切で
隠すようにおどけては目を逸らした
少しだけ触れたんだ
キミの肩が触れたんだ
それから一年が過ぎ 少し背が伸びた
僕らは友達以上、恋人未満
ある日、机の奥に手紙が入ってた
「放課後、校舎裏で待ってます」
ついに、やっと、この日が来たんだ
終業のチャイム 駆け抜けた渡り廊下
少しだけうつむいて
震えながら笑ってたよ
「再来月、引っ越すの、ごめんね…」
僕はもう何がなんだかわからなくなって
精一杯強がって笑いながらうなずいたら
キミが謝りながら泣くから 泣くから
僕はもう何がなんだかわからなくなって
気付いたら君の手を引いて
反対の電車に飛び乗っていたんだ
何もかも全部捨て去って 知らない街へ二人で行こう
大丈夫 なんとかなるよ
たくさんたくさん話したんだ、住みたい場所や、子供の数
本当は わかってたけど
終点の駅のホーム 僕達の旅の終わり
雪が溶けた後の空は 怖いくらいに透き通っていた
僕達は幼かった 痛いくらいに子供だった
- 作詞
Civa
- 作曲
Civa
10.8℃の世界線 の“知らない街へ”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
ヘリクリサム
10.8℃の世界線
- 2
記憶伝染症
10.8℃の世界線
- 3
ぬけがら
10.8℃の世界線
- 4
ハーデンベルギア
10.8℃の世界線
- ⚫︎
知らない街へ
10.8℃の世界線
- 6
アルメリア
10.8℃の世界線
- 7
スノードロップ
10.8℃の世界線
2019.3.28リリース
10.8℃の世界線new album「スティグランド」
約束を巡ってループする物語を綴った作品。
アーティスト情報
10.8℃の世界線
音楽、映像クリエイターとして活躍中のCivaのソロプロジェクト。 物語風の歌詞と、叙情的な歌、映像などを組み合わせて表現している。 曲の根本に、強いメッセージを据えているのが特徴。
10.8℃の世界線の他のリリース
SHELTER CHILDREN