Lyric

ここで待ち合わせにしなければよかった

こんなにいっぱいの人がいたら見つからないかも

不安そうな私をあなたが見つけてくれて

浴衣姿かっこよくて 似合わないねって言った

友達とってママには言って

着付けてもらったピンクの帯 むずむずする

火がついて 打ち上がって 夜空に大きく咲いた後

ほんの一瞬遅れて耳に届く音

気がついて 隣を見て 花火か鼓動かわからない

胸の奥の方 叩く

この花火が消えて明日には あなた遠くの街へ行くんだね

風のない花火大会の煙は

時折2人きりを演出する

見失わないようにってだけを口実に

袖をつまんで一歩後ろを歩いた

縁日前で同級生に遭遇

袖から離れた私の手を あなた握った

目が合って 恋をして 思い切って打ち明けたんだ

消えてしまう そんなことわかっているけど

大丈夫 大丈夫 熱く思えば思うほど

胸の奥のとこ 苦しい

お願い 花火 今じゃないよ 泣いてるのがバレちゃうじゃん

私の髪をポンポン撫でて

死ぬわけじゃないって逆光の震えた声

火がついて打ち上がって 夜空に大きく咲いてから

音がするまでの 永遠 張り詰めて

目が合った恋をした 消えてしまうことも知ってた

気がついた あなたの頬 一筋 花火色 時を止めて

この花火が消えてしまったら

あなた遠くの街へ もう夏も終わる