歌詞

そう

あれは銃口

僕の脳を貫いた閃光

痛みがわかっちゃうの

伝わっちゃうの

また思い出してしまうの

感情が溢れ出して

噴き出して抑えてらんないの

共鳴してしまう

痛いんだ

痛いんだ

その奥に触れたいんだ

思い浮かんでは消えていく

はっきりと見えた残光が

一過性の蕾が朽ちていく

君だって同じだったんだろう？

かき集めて

形を成して

立ち上がったのを

偽物だと嘲る

ふざけるな

君には聞こえていないのか！？

今も響く断末魔が！！

生き急ぐ僕らに

愛の歌は痛い

希死念慮の叫びを

引き摺ったまま

平気な顔をした

心を切り分け

トッピングをして

ナイフとフォークで頂きます

それを憶えてしまった僕には

金平糖が眩しすぎるんだ

時間をどれだけ溶かしつくしたって

僕らはアラカルト

根底では有限の宇宙を奪い合っている

悲しいのかな

煮え滾っている黒から

どうしようもなく花が咲くから

捨て難いと思ってしまったんだ

君だって同じだったんだろう？

傷ついて

掻き毟って

吐き出した希望を

お気楽だと見下す

ふざけるな

お前には見えていないのか！？

あの子の流す血の色が！！

生き急いだ僕らに

愛の歌は痛い

自らを呪って

滲む歌で

心を癒すのだ

世界が反転して見える呪いが

今も心臓を逸らせている

「僕だって本当は好きな歌が歌いたい」

泣いていたこと、今更思い出した。

生き急いだ僕らに

愛の歌は痛いけど

芽吹いた花が

心を巣食って

掬って

救ってくれるから