色相環のジャケット写真

顎先から滴る

後悔まじりの汗が

熱を帯びたこの身体を

ゆっくりと冷ましていく

買い占めた興味を枕に

微睡む僕の脳裏は

指先を掠めてゆく

夢ばっか

夏風がぬるい今日

まとわりつく「どうせ無理」と

「いけるとこまで」の隙間を

「あと少し」が走ってる

あの日抱いた憧れと

追いかける僕とのズレを

「ここまで」とわりきれたなら

たぶん楽だろうな

懐かしい水の味と

日陰が涼しい

葉桜、砂利の形、蝉の音

胸に残ってる

頭にある言葉を越えて

夏を彩る衝動

今、雲すら食べてしまえるよ

藍の風が空まで澄んだ

心を攫って叫んだあの夏の音

歌になれ遥か先の色相環を纏って

走る呼吸に春を宿した

声の行方は

まだ知らない

白紙の日々からの逃避

手を尽くしたふり

自分を見限るのは早すぎだってこと

わかっている

雲を掴もうと手を伸ばして

仰いだあの日と同じ空

ごと飲み干してしまおうよ

藍の風が空まで澄んだ

心を攫って叫んだあの夏の音

歌になれ遥か先の色相環を纏って

理想との乖離が許せないから

「もう少しだけ」走る、あゝ

僕の夢と空は自由で

心に映る全部が合図だ!

今、夏になれ

「まだいける」遥か先へ!

色相環を辿って

走る呼吸に春を宿した

声の行方は

まだ知らない

  • 作詞

    Iruka

  • 作曲

    Ryuma

色相環のジャケット写真

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    色相環

    時代遅れソクラテス

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