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「モカ」
実話のようで、実話そのもの。
「モカ」は、一頭の牛との日々を描いたカントリー・フォークソング。
アコースティックギターを軸に、温かいベース、素朴なドラム、さりげないフィドルとハーモニカ。飾らない、生々しい音像で物語は進んでいく。
前半は、脱走常習犯の牛・モカとのコミカルな日常。
柵を抜け、畑を荒らし、夕方には何食わぬ顔で戻ってくる。
怒る理由は山ほどある。
でも、笑う理由はそれ以上にある。
しかし物語は、ある朝から静かに変わる。
動かない背中。
響きすぎる獣医の車の音。
飲み込まれる「もしも」という言葉。
ボーカルは序盤では軽やかに、遊ぶように歌う。
中盤では脆く、抑えた震えを含み、
そして最後のサビで、感情が一気に解き放たれる。
強くなくていい。
踏ん張らなくていい。
笑いと緊張、愛情と恐れ、そして受け入れる覚悟。
この曲は「別れ」を大きく叫ばない。
ただ、夕焼けの中で静かに立ち尽くす。
派手な演出はない。
でも、確かに胸に残る。
モカ。
またな。
藤原彩音(Fujiwara Ayane)は、影と光の感情を歌声で描き出す女性シンガー/ 激しいロックの衝動、アニメソングの高揚感、切ないバラードの静けさ――その全てを芯の強い歌声と情熱的な表現で届ける。 2019年より活動開始。週2曲ペースでオリジナル楽曲を発表し続け、国内外のファンへ独自の音楽世界を発信している。 彼女の音楽はTuneCore Japanを通じて、Apple Music、Spotify、LINE MUSICなど主要ストリーミングサービスで配信中。 公式アートワークはMidJourneyで制作されたビジュアルを使用し、SNSでも最新情報を更新中。