歌詞

深山幽谷禍月さし 白霧の帳枝鳴り裂く

篝火は揺れ 影は蠢き刃を抱きて 牛若丸立つ

梢を翔ける羽音の群れ鬼神の影ぞ 闇を裂く

朱の面空に輝き雷火のごと 杜を震はす

嵐を裂けよ 刃閃け羽団扇の風 身を砕け

火群散らし葉擦れ鳴り 魂は震へ夜を裂く

紅き血潮は露と散り息は荒び 膝は砕け

羽音は魔を誘ひ寄せ 天狗の爪宵を裂く

霧を裂きて刃を返し 星火の光森に舞ふ

鬼影沈み聲は消ゆ 深き闇は息を止め

嵐を裂けよ刃閃け 羽団扇の風身を砕け

火群散らし葉擦れ鳴り魂は震へ 夜を裂く

霜降る杜静けさ戻り凍てつる風に 涙堕つ

討ち果たせし 影は消え未来照らす 焔となれ

嵐を裂けよ 刃閃け 羽団扇の風身を砕け

火群散らし葉擦れ鳴り 明けの空へ 鼓動響け

月白の霧 花ひらり羽舞ひ散りて 星囁く

朱面と瞳 交わり静けさ深く 闇を溶かす

祈りは響き 森を満たし 光と影の舞ひ重なる

火群流れ 蝶ひそやか 黎明の風に美を遺せ