

【verse1】
鏡を磨き
今日も取る曇り
いつの間にか増えてく俺のじゃ無い瞳
言葉の凶器 前は俺の手に
今は丸腰の俺に突き刺さる「周囲」
電車で知らない誰かが笑ってる
違うと分かってても嘲笑みたいで
友達はギャグ言って笑わせて
も一人だといつだって笑われてる
「あいつはバトルで結果を残して...」
「あいつはラップスタアで知名度を上げて...」
「嫌いなあいつも俺より売れてて...」
落ちる捨てたはずの「比較」という影
アリの巣みたいな競争の中で
抜け出そうとひたすら必死にもがいて
「俺は俺」だって胸張って宣言
した翌日も相対評価で生きてる
【bridge】
空は青く、草は緑
でも俺はまるで新品のスポンジ
自分を探す無数の模倣の先
周囲の環境が映し鏡
【verse2】
暇潰しのネットバトルチョケたバースで荒らして
ジャイキリのチャンスはあれど取りこぼしてばっかで
肝心の曲を見てみたってニ、三桁の再生
届いて欲しいところにまで曲が未だ全然届かねぇ
どこにいても何をしても比べられる誰かと
一人の時も画面の向こうと比較「それじゃダメだろ」
分かってても割り切れない 仙人にはなりきれない
悟ったような事を言っても醜い部分は変わらない
「周りなんて気にしないでスキル上げろ」分かってるよ
暗い過去は無いが今あるもので曲を作ってるよ
友達の助言を「偉そうに」と捨てれないのは
俺に足踏みしてるって心当たりがあるから
始めたてのやつのバースを聴いたら顔はこわばる
恐らくだけど先輩らからは俺もこうやって見えてる
「ヘイターのdisも払いのけ」って言える程知られてない
二年経っても最初の頃思ってた程今売れてない
まず学校が「偏差値」って相対的に比べてる
この世界には無いだろ完全にゼロからのオリジナル
人と比べ劣等感抱く、それも俺が俺である
事の証 心の中の醜さそれも捨てれないパーツ
【bridge】
他者との関係性・比較の中で
反射した像から見えてくる影
人より上求める人間の本能
俺は常に過去の自分との競争
【verse3】
負けちゃいけない相手は常に俺の中のこいつ
劣等感・比較・相対評価 普通に見ればポイズン
卑屈な部分や敗北の味も明日の自分を作る
昨日よりも少し晴れた鏡が俺を映す
「俺はこうだがあいつはこうだ」比べてばっか世の中
だけど自分は自分って分けて考えられるここなら
明日には曇る鏡今日も磨く、変わらん音が鳴る
一日一日昔嫌いだったはずの大人になる
今も写り込む変わらん周りの冷めた瞳
冷笑社会 中で生きても闘志滾る一人
過去の自分に負けない・今の俺を常に更新
昔ならもう休み 今は始めていく次の準備
- 作詞者
田中太郎Jr.
- 作曲者
田中太郎Jr.
- プロデューサー
田中太郎Jr.
- ラップ
田中太郎Jr.

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「自分とは何者なのか」
このEPは、答えを持っている人間の物語ではない。
問いを抱え、迷い、葛藤し、それでも表現を続ける一人のラッパーの内面を描いた作品である。
なぜ考えるのか。
なぜラップをするのか。
何を残すために生きるのか。
『WH0 AM 1』は、そんな根本的な問いから始まる。
人生で経験した出来事や、誰かから受け取った言葉、過去の失敗や選択。
それらは消えることなく、自分自身を形作る「刻印」となる。
しかし、信念を持って進んでいても、人は迷い、周囲と比べ、不安になる。
理想と現実。
自信と劣等感。
進みたい自分と恐れる自分。
その狭間で揺れながら、それでも自分だけの答えを探し続ける。
本作では、高速ラップや技術そのものを目的として扱わない。
それらは、考え続けた結果として生まれた表現方法の一つである。
言葉を磨き、技術を磨き、自分自身と向き合う。
そして迷いや弱さも含めたすべてを作品へ変えていく。
『WH0 AM 1』は、完成された人間の宣言ではない。
未完成のまま考え続ける人間が、自分自身を探し続ける過程を記録した作品である。
答えはまだ見つからない。
それでも、問い続けることはやめない。
1.Why?
2.TAT00
3.B2WIN
4.Re:Flection
5.FAST
アーティスト情報
田中太郎Jr.
TRJN(たろじゅに)は、ラッパー/ビートメイカーとして活動するアーティスト。 情報量の多いリリックと多彩なフロウを軸に、日常の違和感や人間の感情、世界への視線を独自の言葉で切り取る。単なる自己表現に留まらず、聴く人に考える余白を残す文学性と、音楽としての面白さを両立させることを目指している。 ラップとビートメイクの両面から楽曲制作に向き合い、既存のスタイルに縛られず、自分だけの表現を追求している。
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