偽善の金属 ギゼキンのジャケット写真

歌詞

偽善の金属 ギゼキン

Kneeking Records

本音じゃない善意でも

救われる夜は確かにある

胸の底で錆びついた

言い訳さえ灯ろうとする

金でも鉄でもなく

混ざりものの鼓動が

曖昧な影を抱えたまま

それでも誰かへ伸びていく

完璧じゃなくていい

欠けたままでもいい

嘘と真実が

同じ温度で揺れているだけ

ああ 偽善の金属よ

この胸に眠る合金よ

純粋じゃない光でも

あなたを照らせるなら

それでいい

それがいい

割れ目から滲む熱こそ

不純物だらけの祈りこそ

今日の私を動かしていく

正しさの裏側では

身勝手さが影で笑う

それでも手を伸ばすたび

ひとつ錆が剝がれ落ちる

金ピカに見せたくて

磨き続けた言葉たち

けれど本当は

傷がある方が折れにくい

うつむいた夜の底にも

かすかに灯るものがある

間違いばかりの日々こそが

私を鍛えてきた

ああ 偽善の金属よ

この胸に眠る合金よ

綺麗じゃない生き方でも

誰かの影を照らすなら

それでいい

それがいい

純金には持てない重さで

不器用な優しさが

今日の世界をあたためる

もし純度だけが

善の尺度になるのなら

人間の愛なんて

誰ひとり持てやしない

混ざりものが混ざりものを

そっと抱きしめる瞬間

はじめて火花が生まれ

名もなき光へ変わる

ああ 偽善の金属よ

あなたを守るために

濁ったまま輝いてくれ

歪んだ祈りのままでいい

不完全な熱こそが

私という証なんだ

錆びても 割れても

この胸の合金は

なお あなたへと伸びていく

不完全なまま、美しく。

  • 作詞者

    Kneeking Records

  • 作曲者

    Kneeking Records

  • プロデューサー

    Kneeking Records

  • プログラミング

    Kneeking Records

偽善の金属 ギゼキンのジャケット写真

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    偽善の金属 ギゼキン

    Kneeking Records

『偽善の金属』は、人間が抱える“不完全さ”にそっと光を当てる一曲です。

本音と嘘、善意と身勝手さ──
その境界が曖昧なまま揺れ続ける混ざりものの心を、
合金というイメージに重ねて描きました。

純度の高い善など、誰にも持ち得ない。
むしろ傷や錆を抱えた心こそ、
誰かの影をあたためる力を宿すのだと思います。

そんな“偽善の金属”の温度をテーマに、
柔らかな光と静かな熱を纏ったサウンドに仕上げました。

不純物だらけの祈りが、
それでも確かに誰かを救っていく──
その矛盾こそ、人間の美しさだと信じています。

アーティスト情報

Kneeking Records

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