Lyric

味気ない日々がありえない速度で

過去に変わる生活は無味無臭

NETFLIX、Twitterは鎮静剤

楽しいと思うことは一つもない

感情の爆発も結末もない

薄らぼんやりとした不安に満たされる

15年経って分かった

なぁ山崎お前の言ってたことは正しかった

中高生の頃に読んだライトノベルは呪い

俺を外に連れ出してくれるヒロイン

想像と妄想の感傷に浸る自慰行為

一生続く枷となる

自意識はカテドラル

明確に軽薄だ計画なんてない

ボーイミーツガールに恋い焦がれてる

人型兵器に乗ることも

異世界を救うことも

現代視覚文化研究会に入ることすらなかった

中原岬は今年も来ない

中原岬は今年も来ない

呪いの装備は外せない

生きた証も残せない

中原岬は今年も来ない

中原岬は今年も来ない

嫌でもクリスマスは今年もやってくるのに

岬ちゃんは今年も来ない

なあ10年前に戻りたいよなぁ

戻ったところで何も持たないガキがいるだけなのになぁ

今を変える勇気も手段もない

だからすがるしかないんだ

いるかいないかもわからない

どちらかといえばいない可能性が高い存在に

もう後には引けない

人生終了のお知らせの鐘が聞こえる

世界を変えるキミはいつだって容姿端麗

「NHKにようこそ」

通りですれ違った女子高生に言われた

その女子高生の顔は

14歳の頃読んだライトノベルのヒロインそのものだった

消えてしまうのが怖いから確認することはできない

これは妄想の産物かもしれない

いや、しかし妄想でも構わない

外に連れ出してくれるキミが僕を見つけることを

僕はいつまでも待ってる

中原岬は今年も来ない

中原岬は今年も来ない

呪いの装備は外せない

生きた証も残せない

中原岬は今年も来ない

中原岬は今年も来ない

嫌でもクリスマスは今年もやってくるのに

岬ちゃんは今年も来ない