Lyric

其れを愛そうと思ってさ

そうしなきゃ変われないと思って

驟雨に苛まれ何度でも

拙く汚れた鏡を睨むんだ

濡羽色の花を抱えた醜い少女が

此方に向かって歩いてきているんだ

もっと可愛ければよかったのにな

妬みと羨みと隙間の埋め方も

丁寧な生き方も知らない侭で

何拾回と何佰回も変えられなかった

縷縷に黄濁の夜凪を憂虞して

綯い交じった曇を探った

癲狂の部屋から逃げ出して

何も変えられない自分を

呪った処で自分の所為だ

呪った処で何が変わるんだ？

屹度、忘れないでいてね

今日が消えてしまっても

忌憚な日々を重ねるだけでも

足りないものがあって

綺麗な華でも棘があるなら

他人を傷付けても良いのだろうか？

何もかもを落とさないように

日々を生きてきたのに

無意味な嗜癖は変わらない侭で

堕落した日々を呪い続けて

何拾回と何佰回も変えられなかった

音楽は懊悩の惨禍にもなるのに

患苦すら愛せる気がした

癲狂の部屋から逃げ出して

何も変えられない自分を

呪った処で自分の所為だ

呪った処で何が変わるんだ？

何十回と何百回も変えられなかったんだ

何も変えられない自分が憎かった

漠然と何かが怖かった

肯定もできない何も変わらない

何も変えられない自分を否定されないように

生きれればそれでいいんだっけか？

何拾回と何佰回も変えられなかった

縷縷に黄濁の夜凪を憂虞して

綯い交じった曇を探った

癲狂の部屋の曇を払い除け

何も変えられない自分を

変えなくていいから息凌いでいきたいんだ

きっと何もかもをさ手に入れ

全て満たされたとしてもさ

この虚無を愛せないなら

幸せは遠いよな？ねぇ？