歌詞

作詞・作曲・編曲・歌・演奏・プログラミングをすべてを自身で行う、日本出身、女性シンガーソングライター「Nao-Rew」の1st EP「MEI AND AN」。

昨年発売のアルバム「蘇生」から１年。「思春期大人の正しい真夜中の歩き方」をテーマに、真夜中に聴きたい楽曲を計6曲収録。ヒップホップ、ソウル、R＆B、ジャズなどのジャンルが中心ではあるが、今回はより、シティーポップ色の強い楽曲が多く、Nao-Rewの女性らしさが際立つ1st EPとなった。

定評のあるアレンジやビートメイクはより厚みや深みが増しながらも、メロディーラインは更にポップでキャッチーに。またNao-Rewの女性らしさが前面に出た、柔らかく、且つテクニカルなボーカルの表現にも要注目である。

タイトルの「MEI AND AN」は「明」と「暗」の意味。大きな時代の転換期を迎え、世の中の「明」と「暗」が浮き彫りになりつつある昨今。そんな昨今の時勢から垣間見える愛や恋、喜び、悲しみ、切なさ。それら様々な人間模様を各作品に落とし込んできたNao-Rew。

なんだか世の中世知辛い。でも「明」も「暗」も両方ないと人は人らしくいられなくなる。どちらかを欠いたり、のけ者にせず、「MEI（明）ちゃんとAN（暗）ちゃん」くらいのポップな距離間で2つの要素をブレンドして、受け入れていきたいというメッセージが込められている。

爽快なアップテンポの｢LEMONADE」にはじまり、Spotify公式プレイリストインした6曲目「桃源郷」までの約22分間。全身で「大人の思春期」を感じられる、かわいらしくも濃厚で重圧な世界観を味わってほしい。