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LOLOETは結成一年目、自分たちのシグネイチャーとなるべき音を探して試行錯誤をしていた。
その中で、ポエトリーリーディングのボーカルスタイルを離れ、試してみたくなった初めての歌モノが「ELLE」である。
コード進行とメロディだけを作り、メンバーでアレンジをする。LOLOETは半分はインプロビゼーションで構成しているバンドなので、曲も即興的にライブでアレンジしてゆくようにしている。チャンケンのシンセをリフにする時もあれば、私がベースで弾くギターの音色をリフにする時もあったが、次第に固まっていった。
レコーディングは、いつもメンバーだけで行なっている。吉澤が録音とミックスを担当し、必ず最後にマジックをかけてくれる。hamachiがどこかから拾ってきた謎の朽ち木をパーカッションとして叩いて印象的な響きを加え、チャンケンのトランペットと吉澤のギターが、ラストに向かって爆発してゆく感情的な構成となった。
和田の詩は、心の行き違いを経験した姉妹の物語をフランス語で綴っている。妹の孤独に寄り添う姉からのメッセージで、いつも通り和田らしい素直な表現だ。
フランス語は、自分がメロディに対して想像していたものと違う響きになっていつも面白い。
ライブで試しながら演奏する中で、LOLOETらしくないかもしれないと思い、悩んだ時もあったが、この曲を完成できたことをとても嬉しく思う。
「Balcon」は、まだ和田がフランスで生活していた時に、東京にいる私とリモートで作りかけていたミニマルなアンビエント作品だ。
私がカリンバにエフェクトをかけて宅録した即興音源が残っていたので、メンバーに音を加えてもらい完成した。クリックもない、何拍子かもはっきりしない、でも連続的なループに、即興でダビングをしてもらうやり方をした。
結成2年目に入った今のLOLOETを伝えるのにふさわしい2曲になったのではないかと思う。
2023年、日本のアイドルのひとりであった和田彩花がパリ留学中、より自由な音楽表現を求めて東京のミュージシャンたちとLOLOETを結成。 パリでのフィールド・レコーディングや東京でのスタジオ・ワークを重ね、2023年10月、初の楽曲『SŒUR』を発表。続いて、和田が帰国後の2024年3月、「une petite pensée」を自主レーベルよりカセットテープと配信にてリリース。 さらに2025年5月には、シングル『ELLE』をアナログレコードでタフビーツよりリリースしている。関係し合いながらめぐり、ひびく「環響音」をテーマに、アンビエントドローン、DUB、実験音楽、環境音楽、即興演奏などに日本の祭祀的高揚感を取り入れたオルタナティブな音楽性で、ライブハウスのみならず、本屋、美術館、アートスペースなど場所を選ばず活動している。
Kankyo-ON