歌詞

少年が泣いてるのは

綺麗に生きれないから

「汚れてこそ人らしいんだ」と

選んだ生を行けばいい

少年が泣いてるのは

裏切られたから

「傷つくのが僕で良かった」と

勲章のように誇ればいい

結局、何者にも成れない僕たちも

死ねば誰かが美化してくれるだろうか

年に一度程度花を添えて

思い出してくれるだろうか

君の病と刺し違えて

死ねるなら本望さ

だから君よ、死なないでくれ

帰る場所が見えるかい

少年が泣いてるのは

行く宛がないから

冬の夜道はまだ寒いから

春を待って探せばいい

少年が泣いてるのは

何も残せなかったから

「せめてあなただけは覚えていて」

悲しい歌、歌っている

何者にも成れない僕たちは

生きることを諦めた方が楽だよな

それでもあなたが悲しんでしまうから

大切な人が増えすぎてさ

罪人だって天国に行けるような

その程度の理不尽さなら腑に落ちるよな

どうせ幸せなんてやつは近づくほど

追いつかれまいと離れてゆく

君の名前が消えないように

何度も刻み込むから

だから君よ、殺さないでくれ

帰る場所になれるかい

茨の道を流離う僕らは

短く言葉を交わした

「それぞれ違う歩幅を維持して

終点で落ち合おう」

君の旅路よどうか

穏やかでありますように

「漠然と死ねないんだ」

それが君の答えだよ