透明な勲章のジャケット写真

歌詞

透明な勲章

らるみん

冷たい風がまた一つ 過去を連れ去る

鏡に映る顔は 知らない誰か

失くしたものの数だけ 胸に空いた穴

埋めようとして 違うもので 溢れさせた

夢の破片はもう 拾い集めないと決めた

期待はいつだって 裏切りの合図だから

見えない鎖に繋がれたまま

誰も気づかない孤独を 生きてる

ねえ その涙は誰にも見せなくていい

どうせ世界は無関心で わからない

でも ねえ その傷は嘘じゃない

痛むたびに生きてると叫ぶ 勲章

あなたがただ あなたでいる 理由だから

差し伸べられた手も 時には重くて

優しささえも 時として 凶器になる

街の喧騒が耳を塞ぐたび

私だけが 透明になっていく気がした

努力してもがいても 報われないことを知った

ここは冷たくて きっとそういう場所

諦めは 諦めじゃなく 自分を守る盾

もう誰のせいにもしない ただ呼吸をする

ねえ その涙は誰にも見せなくていい

どうせ世界は無関心で わからない

でも ねえ その傷は嘘じゃない

痛むたびに生きてると叫ぶ 勲章

あなたがただ あなたでいる 理由だから

誰もが羨む 光じゃなくていい

誰も知らない 影の中でいい

深い絶望の底で 強く頷く

それでも 私は私を許すよ

ねえ その涙は誰にも見せなくていい

だって私は あなたの悲しみを知ってる

ああ ねえ その傷は嘘じゃない

共感なんて無理でも

孤独だけは 一人じゃない

私と同じ 透明な傷跡を持つあなたへ

  • 作詞者

    らるみん

  • 作曲者

    らるみん

  • プロデューサー

    らるみん

  • ボーカル

    らるみん

透明な勲章のジャケット写真

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    透明な勲章

    らるみん

楽曲「透明な勲章」について
​「透明な勲章」は、孤独や傷つきながら生きるすべての人への深い共感とエールを込めた、エモーショナルなバラードです。
​冷たい現実の中で、優しささえも凶器になり得る環境で、自分を見失い「透明になった気がした」瞬間を描き出します。歌詞は、「失われたものの数だけ胸に空いた穴」、**「努力しても報われないことを知った」**といった、誰もが抱える絶望や諦めを率直に綴っています。
​しかし、この楽曲の真髄は、そんな痛みや涙を否定しないところにあります。
​「ねぇその涙は誰にも見せなくていい どうせ世界は無関心でわからない」
​と突き放しながらも、最も伝えたいメッセージがコーラスに込められています。
​「それでもねえその傷は嘘じゃない 痛むたびに生きてると叫ぶ勲章 あなたがただあなたにいる理由だから」
​誰にも理解されず、見えなくとも、その傷跡こそが「生きた証」であり、「勲章」であると歌い上げます。
​特にラストのコーラスでは、
​「孤独だけは一人じゃない 私と同じ透明な傷跡を持つあなたへ」
​と、聴き手の孤独に寄り添い、深い連帯感を結びます。
​**「誰も羨む光じゃなくていい 誰も知らない影の中でいい」**という諦観にも似た強さが、自己を肯定し、明日へ進むための静かな勇気を与えてくれるでしょう。
​本楽曲は、日々を懸命に生きるすべての人にとって、心で泣き、それでも立ち上がるための力となるはずです。

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