

ある朝君は僕に向かって言った
「オーロラが見たい、オーロラを見に行きたい」って
僕はあきれて笑ってコーヒーを飲んでいた
だけれども君は真剣な眼差しで「私本気よ」って
「一度だけで良いから見たいって」
訴えたその目は少し潤んでいた
そのとき僕は気付く
今まで君が語る言葉をちゃんと心で聴いていたのかな
僕は君に告げる「オーロラを見に行こう」
たくさんの不安と
少しのお金を持って
本当に見えるかは何の根拠も無いけれど
大丈夫
ゆっくり探して行こうね
電車はカタコト揺れて北の街へ着く
僕らの住んでいた街をはるか後にして
君の凍える小さなその手を握った
思えば僕が持った夢や希望なんて
いつも簡単に消えていた
だけど
君は違った
君は脇目も振らずに空を見上げて歩いた
今は見えないものをいつか見ようとしていた
そのとき僕は思った「馬鹿だったのは僕のほうか。」
目を閉じて神様の光を待った
「ねえ空を見上げてみて。」君の声が震えていた
僕は息を呑んで空を見上げた
夜空のフロアー一面に
神様の光が嘘みたいに優しく踊っていたんだ
僕は君を抱きしめた
涙が止まらなかった
オーロラは僕たちの人生を包んだ
- 作詞者
中山将
- 作曲者
中山将

中山将 の“オーロラを見に行こう”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
宇宙で一番優しい嘘
中山将
- 2
小説家
中山将
- 3
神様の光
中山将
- ⚫︎
オーロラを見に行こう
中山将
- 5
料理
中山将
- 6
椅子に座ったクマ
中山将
- 7
映画館
中山将
- 8
シルヴィア・カフェ
中山将
- 9
ヴェランダと安いワイン
中山将
- 10
あなたの為に詩を綴っている
中山将
- 11
9月の河川敷
中山将
- 12
花火師の恋
中山将
- 13
そんなに苦しいのなら
中山将
- 14
鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た
中山将
このアルバムは20代前半に作りました。
昔から音楽を作る上で、「ノスタルジー」というキーワードをとても大切にしています。
どこか現実離れしていて、夢の中にいるみたいな。
それでいて懐かしさを感じて、胸が暖かくなる。
そういう作品をいつも目指しています。
本アルバムはそれを形にすべく、創意工夫した作品です。
全楽曲の通底にその意思があります。
「小説家」「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」の2曲では
アイリッシュバイオリニストの悠情さんにサウンドプロデュースをお願いしました。
ケルト音楽をモチーフにしたサウンドが楽曲の持つ「ノスタルジー」を丁寧に表現しています。
山小屋に住む老人、電車の窓から異世界を望む青年
そんな楽曲の世界に住む主人公が音の中に見えてもらえたら嬉しいです。
「花火師の恋」「オーロラを見に行こう」「シルヴィアカフェ」は
絵描きとして活躍されている原田章夫さんに編曲いただきました。
3曲とも物語性の強い、絵本みたいな曲です。
曲の中に在る絵を
音楽へと見事に昇華してくださっています。
「料理」「映画館」「あなたのために詩を綴っている」「9月の河川敷」「神様の光」
などは 堀畑智裕という作曲家編曲家の友人と宅録で作りました。
当時の衝動的アイデアをたっぷり詰め込んでいます。
電車に乗り込んで音をサンプリングしたり、ドラムの代わりに鍋やまな板を使ったり
音を楽しんでいます。
自慢のアルバム是非聴いてくださいませ。
アーティスト情報
中山将
1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。
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