歌詞

あら　まあなんて　素敵なお話なのでしょう

皆は夢中で　正気を失ってしまった

まあ、誰もが悲しみを抱いて生きていた

「素敵ね感動的な物語だね」って

誰も読む気すらしない

ページの抜けた僕の物語は

表紙すら無いのさ

一度だって許されなかった僕らのわがまま

遊び疲れて壊したガラクタの真ん中にいる

誰にも知られたくなかった僕らの神様

青い空に陰だけ残して　涙を流す

僕ら上手く隠れはしたけれど

いつか本当に忘れられる日を恐れてる

生きることはお伽話のようで

続きを求めれば　終わりが近づくと　知っている

また誰かがさよならも言わず消えていった

大人は残らず街を出て行ってしまった

(子供は残らず真実を知ってしまった)

ああ誰もが空想のなかで生きていた

今度の病気は誰も生き残れなかった

助からなかった

行き場のない空が 雲を集めて 雨を降らせた

誰一人の思いも乗せず　ただ世界は回った

君はまだぼくの正体を探していた

空白と目が合っていたんだよ ずっと

生きることは遊びだった

ただ皆　ルールを履き違えていただけ

静寂の中 声だけが騒がしい

孤独を空虚で埋め立てよう

だって皆正気じゃなかった

だって皆まともじゃなかった

だって誰も正気じゃなかった

だって誰もまともじゃなかった

だって君も正気じゃなかった

だって僕もまともじゃなかった

ああ誰もが悲しみを抱いて生きていた