Zero Front Cover

Lyric

Machiyoi

Gabi

それはとても高く聳え立つ山で

上流から下流に向かって

まっすぐ川が流れていて

その下流の浅瀬から流れに抗うように登っていたんだけど

どこかで躓いてはまた流されて

同じ所に戻ってきてしまったんだ

他の道も一生懸命探してみたんだけど

他には何もなかったんだ

虚無感より憎悪が襲ってきて

足元にあるコケの生えた石を持ち上げて

思いっきり上流にむかって投げたんだ

それが思ったよりも重くて

鈍い音が鳴って水に吸い込まれていった後

我を忘れてただ叫んでたんだ

その声はヤマビコにすらもならずに

一羽の鳥が木から羽ばたいていっただけだった

しばらく経って少し落ち着いて

十三回目の陽がくれた頃

何かが足首を切ったような痛みが走って

下を見ると そこには荒く砕かれた石があって

これはさっき投げた石なんじゃないかと直感的に思って

拾って初めて気づく

美しいと感じてしまうくらい黒く

砕けた側面は刃物のように鋭く歪な形をしていた

そのハイケイで水面に月明かりが反射していて

暗闇なのに明るくて

森から虫の息遣いが聞こえていて

静寂のようで静寂ではないその夜と共に佇んで

ただ朝を待っていたんだ

まるで誰もいない世界

でもそれ以外の全てがある世界

知りたいもの知れる自由があって

見たいものを見れる夢見たいな真夜中

誰かを真似る事もなく感情が壊れていて

ただただ不完全だった

小さな希望を込めながらでも待っていた

夜が来るのを待っていた

今も変わらず待っている

信じて待っている

風は無く 遠くで鳥が鳴き

川のせせらぎは言葉のように語りかけてきて

透き通るほど綺麗な水が足元に流れていて

右手には血を握ったような跡があった

あの石を投げた時に切ったのだろうか

掴んだ時に切ったのだろうか

いずれにしろその痛みに

気づかないくらいの事だったと初めて知った

足から流れる血は洗い流されて

後方に消えて行った

その行方についても考える事はできた

ただ それをせずに新たにもう一つの

小さな真っ白な石を拾ったんだ

少しだけ赤く滲んだその石を

できるだけ遠くまっすぐ

放物線を描くように四十五度

あの山がある北に向かって投げて

また一羽の鳥が飛んだんだ

知りたいもの知れる自由があって

見たいものを見れる夢見たいな真夜中

誰かを真似る事もなく感情が壊れていて

ただただ不完全だった

小さな希望を込めながらでも待っていた

夜が来るのを待っていた

今も変わらず待っている

信じて待っている

  • Lyricist

    Gabi

  • Composer

    Gabi

  • Producer

    Gabi

  • Recording Engineer

    Gabi

  • Mixing Engineer

    Gabi

  • Mastering Engineer

    Gabi

  • Rap

    Gabi

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Zero

Gabi

This is Gabi's fourth album as she celebrates her 10th anniversary as an artist, and her first release on a subscription service.
It includes 15 songs that were performed at her solo live concert on October 26, 2025.
This is the birth of a masterpiece that colors her career to date.

Artist Profile

  • Gabi

    —PROFILE— Gabi（ガビ） 1992年10月20日生まれ（O型） ブラジル/サンパウロ出身 MESSENGERS HOUSE代表　 主導者/責任者 ラッパー アーティストプロデューサー トラックメイカー MVクリエイター / カメラマン DJ / マニピュレーター 他、全面展開型マルチプレイヤーとして幅広く活動するアーティスト --Detail-- 2015年に多方面で活動を始め、これまでに10枚のアルバムをリリース 全国規模で行われた【Mudia トラックパフォーマンス部門 東日本ファイナル】 にてGabi自身がDJとして出演し、優勝 関東にて【BEAT SESSION BATTLE2020】準優勝の経歴や 大阪にて行われた【OSAKA JAPAN DRIVIN】にも出演も果たす また、国内に留まらず 台湾最大級のイベント【覺醒音樂祭 Wake Up Festival】 にも出演 プレイヤーとしてはボーカル、ラッパー、DJ、マニピュレーター、他、様々な形態で 月に約20本のライブを現場で叩き上げ、 トラックメイク業やミュージックビデオ制作としては これまでに1000曲以上の作曲/編曲の依頼を受け リリース、イベント、ライブ、プロモーションを展開している 幹部15人、総勢30組のアーティスト集団 【 MSSENGERS HOUSE 】の代表主導者/責任者を担う —BIOGRAPHY— 2017年9月 - スペインツアー 2018年5月 - 赤レンガホール 【ロックレジェンド】出演 2019年6月 - Mudia トラックパフォーマンス部門 東日本ファイナル優勝 2019年7月 - 台湾ツアー　覺醒音樂祭 Wake Up Festival 出演 2019年10月 - 台湾ツアー　BeastieRock巨獸搖滾音樂祭 出演 2019年11月 - JAPAN DRIVIN出演 2019年11月 - BRUSH UP BOUT 最優秀賞 2020年3月 - BEAT SESSION BATTLE2020 準優勝 2021年12月 - 赤羽ReNY alpha ワンマンライブ 2022年 1月 - デイリーオリコンチャート5位獲得 正規メンバー ・【V.I.P.E.R.S.】 ・【W.A.R.P.】 楽曲実績 ・愛山ユウ - 鼓動〜Pulsation〜 （Mudia トラックパフォーマンス部門 東日本ファイナル優勝） ・湘南ベルロック - Big wave （湘南ベルマーレFC公式応援ソング） ・C- Style - OSSA / 国道127号線 / 奇跡 オリコンシングルデイリーランキング5位 ・LEGE - Light of the heart 2022ジャパンハンドボール公式テーマソング ・LEGE - Hand red power 2023ジャパンハンドボール公式テーマソング ・AiLES - Shoot!! 鹿島アントラーズ応援ソング ミュージクビデオ実績 ・N.E.O - HOPE （日テレ / バズリズム02） ・C-Style - 命懸け （踊るチバテレYAGURA / チバテレビ エンディングテーマ） ・Spymaster - BREAKING DOWN ドラマ ・Def Monk inc. - Life goes on テレビ東京系 「じっくり聞いタロウ～スター近況（秘）報告～ 」10月度EDタイアップ ・LEGE - Hand red power 2024ジャパンハンドボール公式テーマソング ・Katomika&Momoa / ナツラブ （cover) Music video 撮影/編集

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