歌詞

読み返せば消えた日々に

気づけずに

出会いより「さよなら」が無い

そんな夢が見たい

あの夏には戻れない

またこぼれ落ちる

すくむ海馬に憂い

人は忙しく

淡く広い空に泳いでく

あなたが今、

涙に溢れて

めくる文を湿らせたなら

柔らかな

栞を靡かせて

"おかえり"を拵えましょう

風に吹かして

前が見えなくなっても

続きから

＜演奏＞

読み返せば確かにあの日

綴ったはずが

忘れてはいけないものを

軽々しく破った

あの冬には戻れない

たんと貰ったけど

お礼をした覚えがない

まだ遅くないかな

独り言のように泳いでく

あなたが今、

背伸びを説され

刻むべき文を忘れたなら

鮮やかな

緑を靡かせて

"おかえり"を拵えましょう

近くばかりで

目が疲れてるなら

飛ばして

また靴紐が解けても

直すこともせずに

「その日が幸せ」を積み重ねてく

染みついた記憶は君を超え

迫る終わりまで泳いでゆく

あなたが今、

踏み出す明日に

意味を見つけられないならば

懐かしい

香りを靡かせて

昔話に花を咲かせましょう

悲喜交々の

素敵な物語を

聞かせて