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歌詞

t.o.k.y.o.s.h.i.n.j.u.k.u

三木悠莉

地元の人しか知らない名前の大学出て

疑いしらぬ人生ゆえに地味に幸せだろう兄の家に

赤ちゃんが産まれたという

もはや当事者以外にとって

祝辞、しか許されてないかんじのLINEに

当事者意識など最初からないから

送るスタンプの最適解を選べなくて

正直4分ほど固まったのと

意味もなくあばらを骨折して

1週間Uberでご飯をすませたくらい

真剣にどうでもよかった

花園

なんて名前なのに実際汚くて

屋台のイカ焼きは1000円した上に

漁業と役場しかない町で生まれた私には

臭すぎてもはやふた口目が進まず

遠くに来すぎたと呆然として

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最寄りの海まで15km

なんだそんなもんかと

小さいな東京

強気で言ってみて

空港だけは遠く

酉の市

くぐる

わかんない あのとき飛んだね

わたしだしあんたで

あんたもわたしも18歳

ねえあのころさ 何が楽しかったとか聞かれない人生がいいって

戒名長すぎ

本当 なんてこんなときにしか来ないんよ

でももう忘れてる

ミテコですまない

回る脱水 洗濯機は堅牢にベランダ

このまちだって月は丸いときは丸い

平等に待機所照らす

えぐい

飛ばないないために飛ぶ PEACH

保証いくら そればっか

もうやめたいやめたいやめたい

こんなふうにしか生きれないのは

もうわかったから

モザイクかかってたってわかった

シュプリームのパーカーがあなただってさすがに

「普段と変わった様子はなかった」って

わたしにしかわからない嘘だから

あなたが神様になったってなんの不思議もなかった

就任式が

慌ただしく

はじまる

もう人間の誰にもなれないあなたが

守ったり壊したりをし始める

この街で

わたしはわたしで

タクシー3メーターくらいで帰る初台の朝日が鈍くて目の中に砂を溜めてて

どうでもいいけどさ

わたしあの焼きイカどこで捨てたかいまだに記憶がないよ

あなたのふるさとをしらなかったし今もしらない

ハイライトの下半分は

脅し文句にかわり久しく

見たくないから変えたアメスピの

存在の曇りのなさに

消えないものがいつも

美しいとは頷けないまま

もう叶わない

選ばれなかった

全ての命

澄み渡るほど無知なまま

今と次の

境界を丁寧に探して

結局

わかんない あのとき飛んだね

久々にLINEあって

3月の朝

さいごのあんた

一本つけば忘れる

わけないじゃん 402から603

便宜上下りて上がる そのあとは

回る脱水 洗濯機は堅牢にベランダ

このまちだって月は丸いときは丸い

平等に見上げてしまえば落ちるだけ

蕩々と夕立がはじまって

雲がこわいくらいに

垂直に

濃くなる

鳩走る

羽のことわすれて

ネズミ追い越す

象徴をなくして

舌打ちと悲鳴が一緒に流れてる

次の神様の順番はわたしに回してくれたら嬉しいのに

わたしはうっかり幸せを願ってしまい

あなたの鳥居をくぐりながら

もう叶わないのを

知っている

きりがない

  • 作詞

    三木悠莉

  • 作曲

    primitronics

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ジャパニーズポエトリーリーディング/スラムシーンを牽引する
トップフィメールスラマー三木悠莉、キャリア10年にして
10年ぶりの2nd フルアルバム。
ビートメイクには名古屋の雄primitronicsを核とし、線描、MOKVA SOUNDSを起用、東西シーンを代表し活躍する詩人、クノタカヒロ、遠藤ヒツジもfeat.参加。
日本人スラマー初のヨーロッパツアーを終え、ラテンアメリカツアーも控えた今、彼女のコトバは何を伝えるか。
これぞジャパニーズポエトリーリーディングのニューマスターピース。
スラム道、女一代、ここにあり。

アーティスト情報

  • 三木悠莉

    ポエトリーリーディング、スポークンワードのパフォーマンスを競い合う大会=ポエトリースラムにおいて、全日本大会を2連覇(2017、18)、現在最もワールドワイドに活躍するアジア、日本のポエトリーリーディング/スラムアーティスト。 日本史上最大規模となったポエトリーフェスティバル「ウエノ・ポエトリカン・ジャム5、6」、現在のポエトリースラム日本選手権大会「KOTOBA Slam Japan」」を主催、伝説的なNYのポエトリーカフェ「Nuyorican Poets Cafe」とアジアで初めて協業を成功させるなど、オーガナイザーとしてもジャパニーズシーンの第一線に立つ。 2022年からは、40ヶ国が参加するポエトリースラム世界大会機構「World Poetry Slam Organization」においてVice President For Asia (副会長:アジア担当) にも就任。 2023年春にはヨーロッパ7ヶ国にてパフォーマンスツアーを成功させ、同年秋にはラテンアメリカツアーも控える、ジャパニーズスポークンワードと世界を繋ぎ、最先端を届け続ける注目アーティスト。

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KOTOBA Slam Japan

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