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歌詞

はるのひのクリーム

三木悠莉

「まじないのような目線を投げてよこす少女に戀せよ」

夕立の少年よ

もう一つの入滅の前にみつけろ蝶の羽

世界に、今この瞬間で一番新しい挨拶

はろーコンニチハ!

君は今、いきもの?くだもの?

とぼけるなはるのひのクリームよ

ほどけるしずくの、その一つに写り込むのは

まさに人生のスコープ!

天蓋のついた地球にすべりこんだ

私は、とびきり、とびきり、一番の、亀だ

さあ、みてらっしゃい

飛びかかるんだ このケーキは大きい

いや違う、これはバームクーヘンだ

とまらない幸福な論争

退屈そうなのは、床に落ちた丸いどんぐり

論客はロバだ、いたちだ、こうもりだ

黄色の椅子の上できいきいとやりあえ

いつだって結論は決まってるんだ

なんだかよくわからないけど

それはとてもとても大きいから

真ん中に空いている穴だってきっと大きいってこと

みんなでくぐろう

これはワープだ!

冬から春へ、春から夏へ、じゃない

一つ前の春から現在進行形の春へ

一気呵成にワープ

車?いらない

自転車?いらない

足?それさえももういらない

進むのに動力はいらないのだ

ただただワープ

それならもう、わたしはくだものでも構わないのに

踏みならすのは34色のドラム

踏みならすのは34色のドラム

溶け出すBPMのかなたに ゆっくりと覆いかぶさる、はるのひのクリーム

摂氏18度は、寒いかい?あついかい??

ゆるやかな進行はまるで熔岩のようだ。

わたしはわたしの名前をしらない

ただの、いつだって水を飲みたい動物だ

暫時!わたしたちはこの一瞬に

暫時!とてつもない嘘をつく

暫時!あの子のほっぺには、いっぱいの100円玉がつまってるよ

暫時!そのほっぺを、じゃらじゃらと揺らすたびに

世界は大きな大きな○になるんだ

さんかく?しかく?そんなものにはたましいはやどらない、

○になるんだ

世界の嘘は壮大で明るい

地面はあまりにも響く音に今にも割れて行きそうだ

たったひとりの女の子が世界を大きく変えたんだ

言ってよ、歌ってもいいよ

わたしは、ねこです!犬です!たぬきです!

うさぎかも、しれないよ?

大人になったら、立派なたぬきになります

それはもうびっくりするほどさ、お勉強をしてさ

わたしは、ねこです!犬です!たぬきです!

うさぎなら、どうせなら跳ねない種類がいい

明日は、もしかしたら明日は 人間になるかもしれない、とうとう

そうでなければ大きな黒いテレビになりたい

立派なプラズマテレビに!

チャンネルはいつも、なゆた

25なゆたチャンネルで

明後日の、次の日の、日の出を観ようよ

みんなで囲むのさ、

初めて会ったひとも、 永遠の宿敵も、もう2度と会えない友達も

かじりついて観るんだ

お湯をわかしてさ、暖かいミロをいれてさ

うっかりちょっと熱すぎてわたしもあなたもみんな全員口のなかをやけどするんだ

上あごの皮が少し剥けて、そのざらざらは遠い土の匂い

大丈夫

わたしたちはいつだって会えてる

踏みならすのは44足のブーツ

幸せな、はるのひのクリーム

温度にだらけきってしまう前のそのときを一緒に食べよう

そのとき、光は、手のひらに、うつる

はろーこんにちは

君はいま、きっといきもの

わたしはいま、やっといきもの

わたしはいま、いきものの、ははおや

  • 作詞

    三木悠莉

  • 作曲

    三木悠莉

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ジャパニーズポエトリーリーディング/スラムシーンを牽引する
トップフィメールスラマー三木悠莉、キャリア10年にして
10年ぶりの2nd フルアルバム。
ビートメイクには名古屋の雄primitronicsを核とし、線描、MOKVA SOUNDSを起用、東西シーンを代表し活躍する詩人、クノタカヒロ、遠藤ヒツジもfeat.参加。
日本人スラマー初のヨーロッパツアーを終え、ラテンアメリカツアーも控えた今、彼女のコトバは何を伝えるか。
これぞジャパニーズポエトリーリーディングのニューマスターピース。
スラム道、女一代、ここにあり。

アーティスト情報

  • 三木悠莉

    ポエトリーリーディング、スポークンワードのパフォーマンスを競い合う大会=ポエトリースラムにおいて、全日本大会を2連覇(2017、18)、現在最もワールドワイドに活躍するアジア、日本のポエトリーリーディング/スラムアーティスト。 日本史上最大規模となったポエトリーフェスティバル「ウエノ・ポエトリカン・ジャム5、6」、現在のポエトリースラム日本選手権大会「KOTOBA Slam Japan」」を主催、伝説的なNYのポエトリーカフェ「Nuyorican Poets Cafe」とアジアで初めて協業を成功させるなど、オーガナイザーとしてもジャパニーズシーンの第一線に立つ。 2022年からは、40ヶ国が参加するポエトリースラム世界大会機構「World Poetry Slam Organization」においてVice President For Asia (副会長:アジア担当) にも就任。 2023年春にはヨーロッパ7ヶ国にてパフォーマンスツアーを成功させ、同年秋にはラテンアメリカツアーも控える、ジャパニーズスポークンワードと世界を繋ぎ、最先端を届け続ける注目アーティスト。

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KOTOBA Slam Japan

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