歌詞

ある人里離れたある奥に 悪魔の住む古城があるという噂を聞きつけた

勇気のある青年はそれを確かめようとその城に近付いた

するとある男が後ろに立っていた

「お尋ねします、この辺で」

腐りかけた土日、手渡された暖かい人形は

目線を投げ捨てて「友達になろう」と吐いた

初めての友達は違和感で溢れて堪らない塊

僕は立ち眩みを残した様な日々の火蓋を切った

ある種、常を逸した二人のやり取りはたちまちと段階を早めて

殺り殺りに変貌する

「この首を体から外してくれないか？体は重いし

何より地に縛られている様で癪に障る

だから、お願いだ」

見つけたてのナイフでもって 少年は首を外す

そして丸を高い高い

蒼く深く口を開く空に向けて投げ放つ

赤い煙巻上げ、星が咲いた

彼に向けて赤星は 言葉以外で語った

最初と同じ「友達になろう」と

切りたてのナイフでもって 少年も首を外す

丸を投げる

「君が言った通り、ここは楽園だね」

少年はハハハと一笑した

だが意地悪な重力の奴が許すわけもなく

長い舌で二つともペロリと

インパクトの瞬間に、互いは友達となる

無駄に二つ華を咲かせて

滴り拡がる華はやがて一つとなる

赤いお花畑の出来上がりだ