歌詞

滾る自傷の返り血で情詩を描いた

惨たらしい永遠を受け入れる頃

窓を覗く斜陽は過ちを責めるように

灰色に染まった心象を赤く照らしている

混ぜ返す心が認めなかった

酸化した産声の燃え尽きることを

寄せ返す狂濤に身を任すように

覆水の契りを捨てて貴方は匙を投げた

朝に焦がれて 赤に爛れて

刻まれた道が朽ちて 厭に悋気で満ちている

哀を出し切ってその命を乞うなら

濡色の透鏡は割れて 愛など疾うに崩れ落ちている

擦り傷にさえも成れなかった

難解な純情を胸に宿すほど

緊密の狭間のもっともっと奥底に

欲深く這い出した運命が温く溶けている

易い喘ぎで陶酔に泳いで

注がれる魂が伏して その命を水泡に帰したら

僕を見限って事勿れと言うのか

揺れ動く心を突いて 夢想の海に溺れ切っている

夜を嚥んでいる