歌詞

茜さす帳に融け合って

今日も影ひとつ落とせぬまま

たった漣に流されるように

鳥たちは夢を嚥んだ

グラスを透過した表情は

時に眩しすぎたけど

いつまでも曖昧な心の

グラデーションを

映したままふたり

生きられるわけじゃない

空に描き留めた夢色のレモネード

未だ貴方には見せられずに

酸いも甘いも胸に流し込んで

黄昏の残り香に揺蕩う

傾く世界でそれぞれの

来た道を探るように生きていた

優しさが貴方を連れ去って

今日も誰ひとり愛せぬまま

「だって足るを知ればもう会えないから」

鳥たちは口を噤んだ

氷を溶かした感情が

今も燃えていること

いつまでも証明出来るかは

分からないけど

言葉だけで此処まで

辿り着いたんじゃない

過去に閉じ込めた綻びが手と手へと

今は懐かしむことも出来ずに

酸いも甘いも胸に溢れ出して

永久の残酷さに躊躇う

傾く世界でそれぞれが

重なる希望のように見えていた

夜に溶けていく夢色のレモネード

いつかの貴方がそうしたように

悔いなき想いを空に開け放って

玉響の人生に寄り添う

輝く世界のこれからを

それぞれの心に注いで