あれは夏の街
何にも持たない両手は自由
ゆるい坂道をずるずる落ちていく
なんか少し足りない
こんなにも暑いのに燃え尽きない
燃え尽きる理由がない
レイニー、サニー、レイニーアゲイン
あれは夏の街
少しも片付かない部屋を抜けて
ゆるい坂道をずるずる落ちていく
ずっとここにいたい
こんなにも暑いのに燃え尽きない
なんかずっとここにいたい
レイニー、サニー、レイニー
笑われるものだと思って
恥ずかしいことだと思って
どうでもいいわと歌い始めた
またあの夏が来た
届かないものだと思って
変わらないものだと思って
諦めたように歌い始める
またこの夏もそう
レイニー、サニー、レイニー、サニー、
レイニー、サニー、レイニーアゲイン
- 作詞
もえ子
- 作曲
もえ子
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和製ボブ・ディラン。今まで何人ものアーティストが、こう形容されてきたように思います。若干23歳の女性フォークシンガー「もえ子」こそ、2020年代の時代を切り取り、切り裂く、和製ボブ・ディランなのだ、と断言したい。彼女が部屋の片隅から眺める世界は、ひどく歪んでいて、ひどく汚れていて、ひどく美しい。言葉をメロディーに乗せ、世界を告発する(否定も肯定も)。こんなフォークシンガーがいることを頼もしく思います。2024年、10代の頃から歌う「ガガーリン」を含む、自身2作目となる5曲入りNEW ALBUM「ガガーリン」をリリース。