Lyric

雨音が遠ざかる午後

曇り空に残る余韻

光がそっと地上を撫でて

静けさに輪郭が宿る

誰もが立ち止まる瞬間

言葉より深い沈黙

七色が空を渡るたび

心の奥が揺れる

赤は燃えるような情熱

橙は幼き日のぬくもり

黄は未来を照らす希望

緑は癒しの静けさ

青は孤独の深さ

藍は夜の静寂

紫は触れられない神秘

虹は語らず、ただそこに

「それでも、美しいものはある」と

空がくれた祝福

消えかけた夢の続きを

光の弧がなぞってゆく

過去も未来も今も全部

この瞬間に溶けていく

見惚れるという感覚が

理屈を超えて胸を打つ

沈黙の中に宿る物語

誰にも語れない祈り

赤は心に灯る誓い

橙は揺れる夕暮れの記憶

黄はまだ見ぬ明日への願い

緑は風に溶ける祈り

青は言葉にならない涙

藍は夢の終わりに残る余韻

紫は触れずに感じる真実

虹は語らず、ただ浮かび

「それでも、信じていい」と

空がそっと差し出す希望

消えても、心に残る

夢の続き、希望の輪郭

悲しみのあとに訪れる

静かな肯定の光

虹は一瞬、でも永遠

見惚れたその記憶が

生きている証になる