歌詞

いつの間にか逃げ場のない未来が

僕を乗せて行方も知らず進む

描いた通りに進まない

期待ばかりに胸を焦がす

あのね、君に

伝えたいことがある。

この歌はまだ君にとっては

ありふれたメロディ

言の葉はまた

色づくたびに君を描いてる

“てにをは”並べ歌う

僕の声は届かないけど

君が描く未来図に

僕はいないと気付いてるけど

最後のキスをしよう

僕らそれぞれを生きてゆく

とりとめのない

夢に似た瞬間が

重なっては

また一つ散ってゆく

君が隠してた本音は

まだ僕の胸で空回る

あのね、ほんとは

気づいてた君の嘘

本音が喉に絡まる度に

人は大人になる

枯れ落ちた花

戻れぬ日々を

歌に隠してた

今の僕の全ては

君から貰ったものだ

名前や声すら失っても

僕だけが知っている

本当の言葉で

“てにをは”並べ歌う

僕の声は遠い街で

耳をすます人を歌う

絶望さえ消えてしまうけど

忘れたいことなんて

ひとつもないんだ

鼓動を刻む

悲しみさえも連れて生きて行こう