ほうれんそうのジャケット写真

歌詞

ストレンジ通りからの帰還

小田晃生

いつもと違う帰り道 不意に見付けた曲がり角の先

小さな変化と近道を 期待して踏み込んだはずだった

幅の狭い路地の両脇には 古い平屋が並び

家それぞれの頼りない 玄関灯りを辿り歩く

咳払い ナイター中継 会話は聞こえない

人らしき気配だけが 無愛想に漂っている

言葉に出来ない 仄かな心地悪さ

此処に長くは 留まれない

闇に囲まれた 臆病なよそ者

微かな煙草の煙の匂いで 家先に立つ人物に気が付く

ランニングシャツにサンダルとトランクス 表情は黒く塗り潰されて

だけどオレンジ色の小さな火が 監視カメラの様に こちらを向いた

通り過ぎたあと 静かに早歩き 背骨の辺りが落ち着かない

言葉に出来ない 仄かな心地悪さ

此処に長くは 留まれない

闇に囲まれた 臆病なよそ者

愚かなるよそ者

手足は脳味噌を裏切って 喉はカラカラ

ミステリーとホラーの斑模様を彷徨って

いつもと違う角度から 不意に飛び出た馴染みのある道

息子が何か駄々を捏ねる声が 家の外まで聞こえてくる

いつもと違う帰り道 想像力に殺されかけた夜道

月は砂漠の国の剣のように ほっそり欠けて尖っていた

  • 作曲

    小田晃生

  • 作詞

    小田晃生

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ほうれんそう

小田晃生

「簡単じゃないね ほうこく れんらく そうだん」
伝える難しさ。伝わる愛おしさ。
『自分』が囲ったひとつの世界と、その向こう側に思いを馳せる、色とりどりの10篇の歌。

全てのテイクを自宅作業部屋でレコーディング。ゲストミュージシャンは迎えず、数曲で家族がコーラスに参加しただけの、ミニマムな環境で制作された本作。馴染みのフォークギターを相棒にしつつ、様々な弦楽器、打楽器、オモチャやガラクタの音が絡み、創作料理のような独特なジャンルミックスが展開される。
『自己と他者』という、シンプルで普遍的なテーマを主軸に、ままならない哀しさ、可笑しさを描き出し、メッセージを込めた音楽自体が聴き流されることに、素直かつ切実に悩む表題曲「ほうれんそう」に向かって突き進む。
聴けば聴くほどに味わい深く、誰かと語り合いたくなる作品。

過去ランキング

ストレンジ通りからの帰還

Apple Music • フォーク トップソング • 日本 • 31位 • 2020年12月26日 Apple Music • フォーク トップソング • 台湾 • 110位 • 2021年3月28日

アーティスト情報

  • 小田晃生

    音楽家。作詞作曲と歌、演奏楽器は主にギター、パーカッションなど。 2006年頃よりギター弾き語りを中心としたソロでの活動を始める。些細な物や出来事をモチーフにした、虫眼鏡な作品づくりが十八番。 また、作詞から発展した言葉遊び「オリジナル早口言葉」を様々な形で披露している。 ソロ以外には「COINN」「ノノホとコーセイ」「ロバート・バーロー」など、子どもたちへ向けた創作活動を行うグループにメンバーとして所属。 そのほか、ギターレッスン講師、映像作品の音楽制作や出演、ナレーションなども務める。

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