歌詞

常住死身なる

我が死に狂ふ士道

なんとよくからくった人形

糸に絡まれ、去ね、去ね、去ね

なんとよくからくった人形

無二無三に、去ね

二つ二つの場にて

早く死ぬ方子細なく方付けよ

恥なるは

生きのぶること

二つ二つの場にて

早く死ぬ方子細なく方付けよ

恥なるは

生きのぶること

四十七体の赤穂の人形よ

すなはち討ち入りにいかぬ腰抜け

四十七体の赤穂の人形よ

忠誠を誓はば、腹を切れ

糸を付けてもなきにあだな世界をわすれ

はやく我らは盆の客ぞ

改めて死に死に、曲者なれ

生きたる腰抜け、刮目せよ

これが武道の丈夫なり

「人、生きる方が好きなり。」

生に縋りつくが人の性よ

ただ、操らるるばかりの世ならば

見せたるはこの脇差し心

（忠も孝も要らず、士道においては死狂ひなり。

このうちに忠孝おのずからこもるべし。）

斬れ

「人、生きる方が好きなり。」

生に縋りつくが人の性よ

ただ、操らるるばかりの世ならば、

我は、たけき武士とならむ

死ぬことと見つけたり