Lyric

平均点の自分に慣れていた

可もなく不可もなきゃ それでいいじゃんって

モノクロの街並み イヤホンで塞いで

主役になんて なれないシナリオ

同じ教室 違う空気の中

君だけはいつも 鮮やかな色をしてた

目が合うだけで逸らしてしまうのは

僕の世界とは 関係ないと思ってたから

君のその言葉が リフレインしてる

まさかねって打ち消しても 消えない光

ありふれた日常に 隙間ができて

そこから未来が 差し込む気がしたんだ

君がくれた「いいね」が 魔法のキーワード

僕も知らない僕の輪郭を なぞっていく

錆びついてた心の歯車が 回り始めたんだ

君が信じてくれた僕が 本当の僕になる

この物語のプロローグは 君の一言だった

次の日から少し 景色が違って見えた

ワックスなんて初めて 手に取ってみたりして

君が好きだと言った バンドを聴きながら

歩くいつもの道が 少しだけ輝いた

スマホ越しに探る 君の好きなもの

分かれば分かるほど 臆病にもなるけど

「その髪型、似合うね」って君が笑うから

もう少しだけ前に 進める気がしたんだ

誰かの期待は いつも重かったのに

君の「きっと」だけは 羽根のように軽くて

僕をどこまでも 飛ばせる力があった

自信なんてゼロだった空っぽの胸に

いつの間にか「君のため」って想いが満ちてた

君がくれた「いいね」が 魔法のキーワード

僕も知らない僕の輪郭を なぞってくれた

錆びついてた心の歯車が 回り始めたんだ

君が信じてくれた僕で 今度は君の隣へ

この物語の続きを 二人で描きたいんだ

夕焼けの帰り道 震える声で告げた

君は驚いた顔で でもすぐに優しく笑って

「私ね、そんな気がしてたよ」って

色づき始めた世界で 僕らの本当のストーリーが、今始まる。