Lyric

独り歩くいつもの道

今朝から不穏な空模様

街は時間の無い色をして人気はない

そろそろ雨が降りそうだ

傘なんて持ってきてない

お気に入りのワンピース

肌に落ちた冷たい雫

ああ 降って来た 急に土の香り立ち込めてく

ああ 見上げた 顔に降り注ぐ無限のシャワー

ああ なんだか 楽しくなってきた 笑えてきた

ああ 雨の中で くるりくるくる踊る私 変な子ね

歩き慣れたいつもの道

なのに初めて見る表情

湿ったアスファルトの色ってこんな色なんだね

遠くで鳴いてるカエルの合唱

ぐちゃぐちゃのサンダル

濡れた裾が脚に絡む

雨脚が強まってる

ああ 楽しかった 膨らんで弾けた泡沫の夢

ああ もういいや 鞄を投げて サンダル脱ぎ捨てて

ああ なんだか 全てがどうでもよくなってきた

ああ 雨の中で 一人くるくる踊る私 変な子ね

ずっと居たかったよ 君の隣に――

ああ 悲しいなぁ 寂しいなぁ 苦しいなぁ 切ないなぁ

ああ 悔しいなぁ 辛いなぁ もうやだなぁ もうダメだなぁ

ああ やるせないなぁ 無理だなぁ 死にたいなぁ

ああ 雨の中で 頭ぐるぐる回る 視界も回る

ああ 本降りだ 止むことを知らなそうな空模様

ああ 帰りたくないなぁ 頬を伝う滴もう何か分からない

ああ 冷えてきた あんなに蒸し暑い天気だったのに

ああ 雨の中で 震え始めた自分を抱きしめた

額に張り付く前髪

土の香りに消された香水

雨に流された、想い