Lyric

そう、あの日はひとり夜風に当たっていた

ケータイが鳴ってる 見てみると君からだった

お祭り行こうよ ってはしゃぐメールに

恥ずかしながら「別に」なんて返してた

賑やかな夏祭り ベンチで待ち合わせ

「お待たせ」って振り返ると

浴衣姿に 戸惑い焦って 顔を背けていた

一緒に歩いた道 かわした言葉

君の笑顔 見ていたくて

金魚すくい 射的もくじも

まわり 遊び尽くして

二人きりで花火見たけど

あの時に想いは伝えられなかった

あれから1年過ぎた8月暮れ

家で過ごす退屈な夏が終わりそう

と、着信がある 開くと君から

お祭りに行こう 話したい事がある

去年の後悔をずっと引きずってた

今年こそちゃんと伝えよう

ひさびさの君はどこか寂しげで

笑顔がぎこちなかった

ベンチでひと休み ふと聞いてみる

「話したい事あるんでしょ」と

思い詰めた顔でうつむき そっと小声で言った

夏の終わり転校するよ ずっと話せなかった

言葉が出なかった

ずっと このままで いられないの

また後悔するのかな

本当の気持ち 君といたいよ

これからも ずっと ずっとそばで

小さい頃も 今も変わらず

笑って 過ごしたいよ

伝えたあとの 間は少しだけ

長く 手は震えた

「あたしだって そうだよ」

転校しても 夏休みには

こっちに 遊びに来るよ

また来年も今日みたいに

お祭りに来ようよ

二人きりで花火眺めた

この思い出もまた

これでよかったのかな

ううん、これでよかったよ