Lyric

それなら夜が明けるまで もうちょっと

ここに居てなんて、不揃いな You & I

君の匂いがつく前に ただ笑って

「さよなら」って言えたらよかったのにな

喉の奥でまだ痞えたまま 伸ばした指が"居ない"を告げる

欠伸がうつって笑うことも お互いの口癖がうつって笑うことも

上書き出来そうにない記憶の全てに君が紐付いたまま

失って気付いてみたってとうに手遅れ

単純なすれ違いが生んだお別れ

最後に見せた優しさは 虚しさをくれた

それなら夜が明けるまで もうちょっと 歪な形のこの愛が

解けないままの知恵の輪のように 君を苦しめたらな

「行かないで」なんて どうしたって言えない

睫毛に溜めた寂しさは夜になって 星になって窓に溢れるから

言い間違えて 言い直せずにいた「またね」で今も誤魔化している

こんなに簡単に接点は消え去って

今頃 君は何を思うの

頬杖ついた左手に辿り着く涙

守れないまま潰えた約束も カレンダーに残した文字も

花瓶に挿した一つ一つが 色を失くしていくような

この想いにきっと名前はないから 君の名前を呼んだ

寂しさならきっと 聞き慣れた音と見慣れた色をしている

心の奥にこびりついてる 短過ぎた"永遠"なんてもう

どうせ覚えてもないでしょ なのに今もまだ

それなら夜が明けるまで もうちょっと 素直になれたら変わったかな

ここに残る君の抜け殻が 今も苦しめるから

声も体温も忘れてあげない

君の匂いがつく前にただ笑って

「さよなら」って言えたらよかったのにな

喉の奥でまだ痞えたまま 伸ばした指が"居ない"を告げる