Lyric

一枚羽織った今朝

去年までの柔軟剤

街にはオレンジの悪魔

今年も来たんだトラベラー

香りは通せんぼする

未来へ歩き出す人を

親友みたいに凭れる

あなたと過ごす日へ帰る

映画を観るたび

泣いてしまう私に

気を許して

あなたも泣いていたね

二人で自販機の温かいミルクティー

あの角には金木犀が

ねえトラベラー

つい昨日まで

前を見てたよ　前を見てたのに

ねえ酷いよね

思い出させて

散々なのに

散々なのにな。

別れたあとすぐの春

きっと、ほっとしてたはず

桜より主役の屋台

カステラの甘すぎる匂い

「応援してる」ってあの子が微笑む時は

上目遣いで

ちょっと他人事で

本当に出会い難いのは親友のように

あなたのこと信じていた人

ねえあなたもこう思ってる？

「君がいなくちゃ夢も描けない」

運のない人　悪魔が来る

散々だよな?

散々だよなって

「今日は冷えるから、一枚羽織っておいで。」

金木犀はあなたの親切の香り

ねえトラベラー

つい昨日まで

街にいたのに　あの角の先に

ああここからまた歩くんだね

金木犀は来世も憶えてる

散々なのに

散々なのにな。