夜光虫のジャケット写真

歌詞

未成年

夢井みづき

ある日のぼくに彼らは告げる

今さらそこでなにしているのと

これは世界からの宣告だ

ぼくだってなにかになりたいんだ

焦燥

焦燥

焦燥

ぼくはずっと待っていた

夜の底で動きもせず

冴えたつもりの脳みそで

輝ける日々を思い描いて

背伸びしたため息は

なんの力も持っちゃいないんだ

いつから春がこんなふうに

憂鬱に感じるの

風がやんだらあちらへ渡ろう

それまで

それまで

それまで

いつまで

とうとう人に成ってしまった

ぼくはもう人に成ってしまった

泥の船を作って作って

沈めて停滞で塞いで

ぼくがぼくを捨てさえすれば

ぼくはなにかになれるだろうか

乾いてゆく心臓で

自尊心を転がしている

叫びだしたい唇に

乗せる歌すら見つからないで

大嫌いだった彼らは

今ごろどうしているのでしょうか

僕より幸せになっていたりしたなら

ああ ああ もう

この手が日々生み出すのは

なんにもならない無為な手すさび

向こう岸には本物のぼくがいて

なりたい

なりたい

なりたい

返して

とうとう人に成ってしまった

ぼくはもう人に成ってしまった

泥の船を作って作って

沈めて停滞で塞いで

ぼくがぼくを捨てたとしても

ぼくはなんにもなれやしないさ

こんな涙流したくもない

でも流さなければぼくは

ぼくではなくなってしまう

考えることをやめたぼくはいつか

ものだらけの世界で死ぬ

  • 作詞

    夢井みづき

  • 作曲

    夢井みづき

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夢井みづきの4thアルバム。
眠れない夜のための13曲。
独り寝の淋しいとき、夜更かしを楽しみたいときにどうぞ。

アーティスト情報

  • 夢井みづき

    ド派手に弾き、ド派手に歌え! ピアノ弾き語りシンガーソングライター。 ソウルフルな歌声とグルーヴィーなリズム感に定評があり、体ひとつとピアノ一台で日夜客席を湧かせている。 愛知県名古屋市出身。1994年3月31日生。 歌手である母親に影響され、生誕直後から歌を、そして2歳からピアノを始める。 11歳から地元名古屋でソロライブ活動に明け暮れ、2012年、大学入学を期に上京してからは、活動の場を東京に移し現在に至る。 夢は、ピアノ弾き語りで会場にモッシュを起こすこと。

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