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失われた時代への警鐘と、乾いた土に落とす一条の光。
ブラウン管の奥で鳴り響いた警鐘は、いつしか分厚いコンクリートの壁に吸い込まれ、経済という名の麻酔が人々の痛みを覆い隠した——。藤原幾世史が放つ本作『1990』は、過去36年間にわたる社会の変遷と、崩れゆく「心のインフラ」に対する鋭いアンティテーゼである。自己責任という言葉で切り捨てられる現場のリアルや、本質的に弱く間違いを犯す人間の姿を浮き彫りにしながらも、歴史や伝統に向き合う謙虚さを忘れない。荒涼とした現代の「乾いた土」の上に生きるすべての者へ贈る、魂を震わせるプロテスト・アンセム。
魂を震わせる、人生の機微を歌い上げるブルース&フォークシンガー。 泥臭くもどこか温かい、年輪を重ねたような特有のハスキーボイスが魅力のシンガーソングライター。ブルースが持つ深い哀愁と、フォークミュージックの素朴な手触りを融合させ、人間の光と影、そして何気ない日常の風景をリアルな言葉で紡ぎ出します。 彼の歌声には、長い人生の旅路で味わった喜びや悲しみがそのまま宿っているかのよう。時に力強く吠え、時に隣で静かに語りかけるようなそのボーカルスタイルは、聴く者の心の奥底にある感情を静かに、そして強く揺さぶります。 アコースティックギターの爪弾きと、言葉の端々に宿る体温。藤原幾世史の音楽は、一人静かにグラスを傾ける夜や、ふと立ち止まって自分を見つめ直したい時にそっと寄り添ってくれる「大人のためのサウンドトラック」です。