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01. WASABI / 作詞・作曲 伊垣伍姫
本アルバム「GREEN」の中でも最もポップで冒頭曲らしい曲。
短調基調で哀歌を感じさせるところが一筋縄では行かない。
一方歌唱に注目すると、自分を鼓舞するような歌詞は、この曲を一種の「元気付け」曲たらしめるのかもしれない、と思わせ、ITSUKIの個性が確立され、綺麗に纏まった一曲。その反面、ライブではどんな感じで表現されるのか?(もっと激しいロックなのか?大人なJAZZな雰囲気なのか?)と、生のLIVEでぜひ聴いてみたい!そんな余韻を残している。ITSUKIの新たな可能性を秘めた、個性光る曲。
02. 雑草 / 作詞 伊垣伍姫、作曲 玉置伸吾
イントロからちょっと変わったリズムに惑わされる。民謡調な伴奏が夏の風合いを思い出させ、懐かしささえ感じさせる。日本的でありながら、古典的な言葉遣いと、英語による言葉遊びが楽しめる、現代的なジャパニーズポップス。歌詞のはめ方が独特。その上にヴォーカルとしてのITSUKI節がさく裂しキャッチーな記憶に残る、耳に残る、今の時代らしい描写の作品。ITSUKIのアーティストとしての芯の強さに触れる事ができる。どんな生き方をしてきたのだろう…と、歌詞の背景にあるものまでにも興味が沸く。
03. Moriage / 作詞 伊垣伍姫、作曲 玉置伸吾
リズムを刻むアフリカンな音色と汽笛のような音から始まる、ちょっと不思議な感じの曲。朗々とした歌唱と歌詞のせいか、大陸の風景を彷彿とさせる。世代を超え協力しあえるような、未来のために…子供たちと一緒に歌いたい!!!と,山や森、木々への感謝を表現したITSUKIの伸びやかなヴォーカルが気持ちいい。
04. Bamboo Princess / 作詞 伊垣伍姫、作曲 玉置伸吾
作曲者は複雑に思うかもしれないが、いわゆる「YMO」を感じさせる。コミカルさの反面、途中に緊張感を感じさせる部分もあり、聴くたびに何がしかの発見を楽しめる。短い歌詞に込められた、Bamboo Princess に去られようとしている者の悲哀が切ない。竹取物語をITSUKI的解釈し、キャッチーに落とし込んだという歌詞。ITSUKI自身が竹に囲まれて育ったという生い立ちもあり、ファンにとっては単純なようで深さを感じられる作品。
05. おもてなし / 作詞 伊垣伍姫、作曲 玉置伸吾
ゆったりとしたテンポのピアノから始まり、ITUKI の歌唱が始まると一気に郷愁を呼び起こされる。間奏は情感たっぷりで、胸を締め付けられる。「侘び寂び」を感じさせる歌詞の世界観と、抑制の効いた歌唱が相まって、まったりと茶室で寛ぎたくなる。CD版に収録されている「おもてなしLongVer.」をピアノ曲にしたもの。日本の良さを分かりやすく、そして茶道を始めたばかりの人にとって心寄り添う作品となっている。お茶のCMソングとも思えるような、人間らしい仕上がり。
06. WASABI (インストゥルメンタル) / 作曲 伊垣伍姫
いわゆる、単なる「オフ・ボーカル」楽曲ではなく、インストゥルメンタル曲として編曲されている。歌唱が無い分、細かな楽器の掛け合い等が楽しめる。
07. 雑草 (インストゥルメンタル) / 作曲 玉置伸吾
歌唱に埋もれて分らなかった左右の笛の音の掛け合いが、妙な気持ちよさを感じさせる。
08. Moriage (インストゥルメンタル) / 作曲 玉置伸吾
「雑草 (インストゥルメンタル)」と同じく、こちらではパラフォン風の音色が掛け合う。
09. Bamboo Princess (インストゥルメンタル) / 作曲 玉置伸吾
作曲者が楽しんだであろうということが想像できて楽しい、そんな聴き方も良いのではないだろうか。