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2009年に世界的にCDを発売し,イタリアのProgAwardではBest Debut Record部門に日本で唯一ノミネートされたプログレ・ユニットである「Being & Time」の谷フユヒコが,1987~1990年にかけて,数々のコンテストやオーディションで認められた曲を収録したアルバム。現在では,心理学者ではあるものの,学問の道を目指す前に,プロ・ミュージシャンを志して作成した過去の曲をリマスタリングして,リリースしたアルバムである。コンポーザーは,作曲・編曲を含めて,すべて谷フユヒコである。演奏は,「Still」を除き,谷フユヒコが多重録音によって,すべて一人で演奏している。プログレッシヴ・ロックの要素が強いものの,フュージョン的なものも含めたインストゥルメンタル曲を収録している。
谷フユヒコは,中央大学文学部在学中に,横関敦氏に師事する。その後,1990年まで,プロを目指して音楽活動をしており,数々のコンテストやオーディションで選ばれる。しかし,音楽業界の論理と合わず,学問の道を目指して,1992年に大学院へと進学し,心理学を学んで,1997年には博士(文学)の学位を取得する。1999年に相模女子大学専任講師になった後,2000年から神戸大学の教員となり,現在,神戸大学大学院准教授である。しかし,音楽への憧憬は捨てきれず,2003年より,「Being & Time」というプログレ・ユニットを結成する。そして,神戸の有名ライブハウスであるチキンジョージを中心にライブ活動を始める。その後,「Being & Time」は,2009年にCDを世界的に発売した。難波弘之氏からは「ミュージシャンとしての才能は,KENSOの清水義央と全く同等に恐ろしく高い」と,谷フユヒコは評価されている。
JPRG Records