

雨が止んだ…… 欄干(てすり)に背を預け
俺の怒りは 静かに燃え上がり
この髪を逆立て 天を突き破る
空を見上げ 長く吠(ほ)えれば
胸の奥から 熱い血がたぎる
三十年の栄光? そんなものは土塊(つちくれ)だ
八千里(はっせんり)の彼方(かなた) 雲と月だけを友に駆けてきた
聞け、若者たちよ
時間を無駄にするな 虚(むな)しく老いるな
白髪(しらが)の翁(おきな)になってから
悲しんでみたところで 昨日は戻らない!
靖康(せいこう)の恥辱(ちじょく)! いまだ雪(そそ)げず!
臣子(しんし)の恨(うら)み! いつ消えるというのか!
この悔しさが! この叫びが!
俺の体を 突き動かすのだ!
戦車(くるま)を出せ!
あの賀蘭山(がらんざん)の 峠(とうげ)を踏み砕け!
飢(う)えれば 賊(ぞく)の肉を 喰(く)らい尽くし
喉(のど)が渇(かわ)けば 笑って 奴らの血を飲み干そう
待っていろ 奪われた山河(さんが)よ!
一(いち)から全て 取り戻した暁(あかつき)には!
天子(きみ)の待つ 宮殿(みやこ)へ 凱旋(がいせん)せん!
朝天闕(ちょうてんけつ)!!
精忠(せいちゅう)…… 報国(ほうこく)……。
我が人生に、悔いなし。
- 作詞者
光闇居士
- 作曲者
光闇居士
- プロデューサー
光闇居士
- その他の楽器
光闇居士

光闇居士 の“満江紅 〜怒髪、天を突く〜”を
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ストリーミング / ダウンロード
三十代にして伝説となった男。その最期の絶唱。
構想、執念。
光闇居士(Twilight Master)が描く歴史小説『満江紅ー悲壮の民族英雄ー岳飛』。https://ncode.syosetu.com/n4077ln/1/
その作中で、主人公・岳飛が血涙と共に詠んだ詩『満江紅』が、今、完全日本語楽曲として甦る。
「三十年の功名は塵のごとし……」
バラードの哀切から、オペラの激情へ。
戦場を駆け抜けた若き将軍の、あまりに潔癖すぎた忠誠心。
男なら誰もが憧れ、そして涙する「滅びの美学」がここにある。
アーティスト情報
光闇居士
これはもの書きのアカウントになります。https://mypage.syosetu.com/667265/ 筆者は本職の傍ら創作を続けています。常に歴史、ディテールを第三者の目線から俯瞰できるよう気にしながら創作を続けています。情景やイメージを念頭に描きながら文書や言葉を付け加えていく作業の連続ですが、良い作品に仕上げていく事が理念であり、筆者としての社会的責務を全うできなくして価値はないと考え「剣よりペンが強し」を信条としています。 音楽(イメージサントラ)については自分の作品から生み出されるもの限定とする。
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