目が覚めたら街は死んでいた
どうやら季節も無くしたらしい
ポケットの中で静かに
息をする心臓を撫でた
この街が死んだところで
特に変わり映えなどしない日だった
腐ったような匂いの立ち込める
満員電車に乗り込むだけ
真夏の日に蝉が鳴かないでいる
ただ静かに季節を待っている
五感はついに悲鳴をあげた
死んだ街を裸で走った
ここに生きていることの意味が
欲しかった
胸の中が刃物で満ちるようだった
目が覚めても何も変わらない
テレビの中で人が死んでいく
相変わらず静かにしている
ポケットの中の心臓を撫でた
アスファルトに寝転んで目を閉じる
肌を焼くような感覚を待っている
五感はついに悲鳴をあげた
死んだ街を裸で走った
君がいなくても
変わらず生きて行けている
胸の中が刃物で満ちるようだった
五感がついに悲鳴をあげた
死んだ街をひたすら走った
涙が溢れて止められなかった
この街と一緒に
君も死んだ
焦げ落ちる影をぬかるむ肌を
生き抜いて確かめたかった
真夏の空の青の切実さも
季節は戻らない
もう誰も知ることはない
- 作詞
Natsumi Nishii
- 作曲
Natsumi Nishii
S.O.H.B の“誰も知らない”を
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- 1
Haru no yoru
S.O.H.B
- 2
セルフバック
S.O.H.B
- 3
さよならにしよう
S.O.H.B
- 4
夜の帳
S.O.H.B
- 5
夕立
S.O.H.B
- ⚫︎
誰も知らない
S.O.H.B
- 7
Inori
S.O.H.B
- 8
秋の縁
S.O.H.B
- 9
熱帯夜
S.O.H.B
- 10
革命
S.O.H.B
- 11
ベイビーブルー、君を待つ
S.O.H.B
- 12
To the West (Stripped one take ver)
S.O.H.B
S.O.H.Bとして初のアルバムリリース。
作詞作曲編曲を全て1人で手がけている。
自身の部屋で過ごし感じた四季をコンセプトに、1月ずつイメージした楽曲を書き下ろした。日本の季節になぞらえて、4月Haru no yoruから始まり、ラストは3月To the westとなっている。
アルバムを通して季節ごとの価値観を楽しめる作品となった。
アーティスト情報
S.O.H.B
2021より始動したプロジェクト。 一人一人がもつ価値観を世界を伝えたい、繋がりたいという思いを楽曲に込めている。 今年11月にリリースした「2021」は、部屋から眺めた1年間を1月ずつ丁寧に楽曲に書き下ろした。
THIRD THINK RECORD