

段ボールの向こうに 見慣れない窓
静かな冷蔵庫が ひとつ うなってる
知らない街の音が 壁を伝って
今夜だけは 誰の声もしない
ふと思い出す 実家の食卓
特に何もなかった 夕げの匂い
「おかえり」も「お休み」も
当たり前だと思ってた
これが一人ということ
がらんとした部屋の真ん中で
寂しさごと 抱きしめて
それでも歩いていく
新しい灯りを 自分でともす夜
初めて選んだ椅子に 座ってみる
温めるだけの夕食 湯気があがる
ベランダの向こうに 街の灯り
誰かも今夜 同じ空の下
古い写真が 出てきた
笑ってる君の 隣で
少しだけ 指がとまって
忘れたいのは 君じゃなくて
弱かった僕自身だと 気づいていく
街の音も 少しずつ消えて
積み上げた箱の影で 夜が更けて
それでも不思議と 前を向ける
これは始まりの 夜だから
朝がきたということ
がらんとした部屋を 満たす光で
寂しさを連れて ここまで来て
それでも自分で 歩いていく
ひとりの夜を 自分の朝に変えていく
鏡の前で 息を整え
まだ硬い胸に 光をまとう
誰も知らない 道の先へ
新しい朝を 歩いていく
- 作詞者
Tucci Rain
- 作曲者
Tucci Rain
- プロデューサー
Tucci Rain
- グラフィックデザイン
Tucci Rain
- ソングライター
Tucci Rain
- プログラミング
Tucci Rain

Tucci Rain の“初めての部屋”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
スコアブックの隣で
Tucci Rain
- 2
蝉時雨の帰り道
Tucci Rain
- 3
コーヒーカップの魚
Tucci Rain
- 4
放課後のチャイム
Tucci Rain
- 5
玄関の革靴
Tucci Rain
- ⚫︎
初めての部屋
Tucci Rain
『スコアブックの隣で』『蝉時雨の帰り道』『コーヒーカップの魚』『放課後のチャイム』『玄関の革靴』『初めての部屋』の6曲を収録したコンセプト作品。
スコアブックの隣で過ごした青春、蝉時雨の中を歩いた帰り道、何気ない日常に潜む小さな不思議、放課後のチャイムが告げる時間の終わり。そして、玄関に残された革靴と、初めて一人で暮らす部屋―。
本作では、特別な出来事ではなく、誰もが人生のどこかで経験する何気ない風景を通して、人が成長し、それぞれの暮らしへと歩んでいく時間を描いています。
過ぎ去った青春の日々、家族と過ごした時間、そして新しい生活への一歩。6つの異なる情景をつなぐのは、日々の暮らしの中にそっと残されている記憶と、人が前へ進んでいく姿です。
『暮らしの途中で』は、特別ではない毎日の中にある小さな物語と、そこに宿る記憶を描いた作品集です。
アーティスト情報
Tucci Rain
Tucci Rainは、記憶や人とのつながりをテーマに楽曲を制作する日本のソロアーティスト。 青春、言えなかった想い、日常に残る感情の断片をモチーフに、ノスタルジックな世界観を描いている。
Tucci Rainの他のリリース
Tucci Rain Records



