

すれ違ったままの ひとつのフレーズが
エスプレッソみたいに まだ胸に残ってる
そっと指を滑らせた ガラスの曇り
返せなかった手紙の 余白に似てた
時計の針が ためらうように止まる
きみの声も 遠く霞んでく
乾いたリズム 車の音だけ
眠れない夜が 街をほどいてく
月の光 肩をなぞる
誰にも見せなかった やわらかい影
言わなきゃよかった でも言いたかった
そのあいまいな想いに いま包まれてる
改札を抜けたら 風が冷たくて
何もかもが昨日より 少しだけ遠い
コンビニのガラスに 映る横顔
笑ってた頃のこと ふと重なる
行き場もなくて ただ歩いた夜に
こぼれた音 きみに届いたかな
赤いテールライト 浮かぶ交差点
言葉のないまま 心だけが揺れる
街の灯り 滲む空に
忘れたふりをしてた 記憶が揺れる
触れた指の熱も その沈黙も
すべて月の向こうで まだ眠っている
- 作詞者
Escalated Directors
- 作曲者
Escalated Directors
- プロデューサー
Escalated Directors
- プログラミング
Escalated Directors

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Waning Crescent
Escalated Directors
2025年3月にアルバムでデビューしたEscalated Directorsの初のシングルリリース。
80年代と90年代の空気感を織り交ぜたAORダンサー。
都会の隙間に沈む淡い月をモチーフに静けさと余韻を纏う。きらびやかさを帯びた夜の余白に、少しだけ滲む感情。Escalated Directorsが描く、都会の独り言。



