甘くむせ返るような
情熱に身を纏わせて
汚れても構わない
しゃがみこむ朝が白々と笑って見えた
些細な脇道さ
今日は何者になれるかな
乱れている呼吸を
溜息で誤魔化し
但だ、目を閉じる
青く透ける 肌の白さに
共存する秘密と無垢が
手招きする歪んだ未来へ
僕らを飲み込むように揺れた
愛はどこにある 確かめようもなく
人知れず満ち欠けを繰り返し
水を乞う魚 辿り着けるかな
何者にもなれず朽ち果てる
せめて今はこの世界を
愛でていたい
独りじゃ触れない
優しさも愛も嘘も
静けさの宇宙で
寄り添い合い眠る 君は何思う
夜の淵に響くクラクションに
そんな余韻さえかき消され
薄れてゆく意識と
奥に沈んでしまいそう
裸眼ではもうその輪郭に
焦点が合わなくて ぼやけた
くり返す鼓動に 限りがあるように
やがて幕が降りる物語
魂に宿りし この夢幻
君という熱に魘される
束の間でもその世界に
居させてよ
不甲斐なく とりとめもない
初めから終わりを見てたね
上下する胸の稜線を
辿って滑落したあの日から
愛はここにある 確かにそう思う
誰にも触れさせたくない
その柔らかさも そのたおやかさも
ともすりゃこの身さえ燃え果てる
あわよくば残るその灰を 飲み干して
せめて今はこの世界を
愛でていたい
- 作詞
Watana Besta SOCIAL club
- 作曲
Watana Besta SOCIAL club
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nemo
Watana Besta SOCIAL club
Watana Besta SOCIAL clubがニューシングル「nemo」をリリース!
ラテン語の"何者でもない"を意味する今作の「nemo」は、大きな括りでのラブソングであり、夜と朝の狭間でぼやける自分自身の存在意義と価値を自問する心を謳ったWatana Besta SOCIAL clubの新境地とも言える楽曲となった。
今作も作詞・作曲ともにWatana Besta SOCIAL club自身が手がけ、アレンジャーにはKinKi Kids・中森明菜・川嶋あいなどの編曲を手掛ける森田"Johney"貴裕氏を迎えて、R&Bやヒップホップをベースとしたビートに、ホーンセクションとエディットされたアコースティックギターの音色が絡み合う都会的で上質なサウンドに仕上がっている。
アーティスト情報
Watana Besta SOCIAL club
Watana Besta SOCIAL club(ワタナベスタソシアルクラブ) シンガーソングライターであり音楽プロジェクト。 地元である北海道江別市の「えべつ観光特使」も務める。 地道なライブ活動を精力的に行うほか、TVCMソングや映画や舞台の音楽監修、メジャー・インディーズアーティストへの楽曲提供や編曲・作品プロデュース、自らもCMや映画に出演するなどその活動は多岐に渡っている。 繊細さと力強さが共存する歌声、映像が飛び込んでくるドラマティックな楽曲の世界観とその多彩なソングライティング能力は音楽ファンのみならず多くのミュージシャンにも支持されている。
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Be-Star RECORDS