

一連動作に慣れずいちいち戸惑う
溜め息混じりの胡座の独房
書き出すlyric 呟く脈絡
窶れた奴らと共に沈む寝ぐら
今日も虚しく折りたたむチリ紙が
SuggestさせるLIZLAを頭で企み
想像のMaze 広がる無限のspace
出口が見えず彷徨う夢の中24
今あれから一年時を待ち誤ち
Countdownは1日ずつカチカチ
思い出せどキリは無いあの俺はもう居ない
空想の中では今日も歩く街中
仲間の顔もその時点で止まってる
そんな俺でも時間の中で生きてる
孤独の流離い囁くこの行き先
紙にfillする未来を突き刺すペン先
長くは感じたペンのインクで滲んだ
Lyric刻むノートと向かい合ってた
時の見えぬ部屋に閉ざされていた
響んだ空気で寝れない夜の拘置所
次はいつ見えるだろう いつ歩けるだろう
不安に揺らされた移送バスの中で
カーテンが開けられ目の前に広がる
人で溢れる名古屋の街角
Mollyの血漿 Yay-oのガンコロ Smoke
勾のliquidよりもぶっ飛んだ青春
溶ける消耗品は歴史には残らん
今は罪人だ 小分けに夢をハスした賠人
求刑7年マガリ Sentence4年
罰金徴収諸々で二束三文
押さえられた証言に突きつけられた証拠
種類多数でKgを超えているシナモン
言い逃れをしようと奴ら聞く耳を持たず
判決即答妥当 情状酌量余地なし
控訴棄却の主文にもはや不服無し
軽くなる体 力抜ける赤落ち
日数数え先見えず 重い腰落とす
思い通りにならない人生投げたらend
戻った舎房隣にいた知人に
先に行ってきますと窓から鳩飛ばした
長くは感じたペンのインクで滲んだ
Lyric刻むノートと向かい合ってた
時の見えぬ部屋に閉ざされていた
響んだ空気で寝れない夜の拘置所
次はいつ見えるだろう いつ歩けるだろう
不安に揺らされた移送バスの中で
カーテンが開けられ目の前に広がる
人で溢れる名古屋の街角
文通にやり取りだけで出したCD
外で動いてくれたPlumにrespect
数限られたhomieから届く本や手紙
面会で心に愛を教えてくれたfamily
みんなの支えがあってやっと生きてる
後悔より前を向くという感情と生きてる
この先も長いであろう 無駄にしない勤め
心に誓って見直し出す己
だがただ想像することは今は簡単だ
数年後に響く重いpressure
行進でロボの様に進む1212
累犯の背中の傷に前ならえ
抜け道に見せ掛けまたつながるentrance
一度入ると道ができると語る Experience
こんなんになりたくねえと眺める鏡
見えた気がした別の10年後の我が身
長くは感じたペンのインクで滲んだ
Lyric刻むノートと向かい合ってた
時の見えぬ部屋に閉ざされていた
響んだ空気で寝れない夜の拘置所
次はいつ見えるだろう いつ歩けるだろう
不安に揺らされた移送バスの中で
カーテンが開けられ目の前に広がる
人で溢れる名古屋の街角
2022年11月11日
赤落した所で
ペンと紙で作り続ける
俺がQRAUS
- 作詞者
QRAUS
- 作曲者
QRAUS
- プロデューサー
QRAUS
- ドラム
QRAUS
- キーボード
QRAUS
- シンセサイザー
QRAUS
- ラップ
QRAUS
- プログラミング
QRAUS

QRAUS の“AKAOCHI”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
INTRO (feat. SPHERHELIX)
QRAUS
- 2
TIMES TO SHINE
QRAUS
- 3
Invisible sight
QRAUS
- 4
Lumivance
QRAUS
- ⚫︎
AKAOCHI
QRAUS
- 6
Altered state of consciousness
QRAUS
- 7
Lonly Huss
QRAUS
- 8
Upbringing
QRAUS
- 9
Colored Glasses - Prejudiced View
QRAUS
- 10
Hard Vs Soft
QRAUS
- 11
Silent Void
QRAUS
- 12
Huslinpic
QRAUS
- 13
2Face
QRAUS
- 14
Cut From Reality
QRAUS
手錠の重みが消えた今も、残されたのは記憶とノート、そして音だった。
四年という終わりの見えなかった時間。
トラックメーカーは機材を失い、手元に残ったのは紙とペンのみ。
そこから始まったのは、脳の奥底に焼きついた回路をたどる旅。
哲学的な生と死、格差と貧困、そして'自分'という存在への問いが、獄中の孤独と共に言葉となった。
これは2021年から2023年にかけて書かれた詩であり、
Qrausというフィルターを通じて表現された、電子音と詩の融合である。
トラックもラップも、すべて自身の手によって制作された。
これは、語らなかった者が語り出す瞬間であり、
ラッパーとしてのQrausのファースト・アルバムでもある。
アブストラクトな質感と、重く沈むビート。
時折浮かぶシンセの残響。
音楽というよりも、これは一種の電子的回想録である。
そしてこのアルバムは、新たな世界への扉。
非現実的なQrausという存在を通して生まれた、クラッキングツール。
あなたの神経回路にこの音が侵入したとき、何が残るのか?
明日は変わるのか──それとも、今夜すら更新されないままか。
選択肢はない。起動せよ。アクセスはすでに始まっている。