生きる風景のジャケット写真

歌詞

隕石が落ちた夜に

中山将

隕石が落ちた夜に

途上国の新聞が焼け落ちた

隕石が落ちた夜に

喜劇俳優が人知れず泣いている

隕石が落ちた夜に

株式取引所では議論が繰り返される

隕石が落ちた夜に

ジャックはローズに恋をした

隕石が落ちた夜に

金髪の娼婦はベンチで深く眠る

隕石が落ちた夜に

世界は読みかけの本だと確信した

僕らの明日はわからない

僕が旅に出たのか

貴方が旅に出たのか

わからない

どこか見知らぬ宇宙の片隅から

顕微鏡で覗かれているような気分だ

それでも

視線の届かぬ彼方に

弱々しい未来が見えるので

また願ってしまう

隕石が落ちた夜に

「死にたくない。」と母が言う

隕石が落ちた夜に

泣きながら詩を書いた

隕石が落ちた夜に

隕石が落ちた夜に

僕は君に会いたい

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

生きる風景のジャケット写真

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2013年にリリースされた通算2枚目のアルバム。広沢タダシをプロデューサーに迎え、詩人中山将のポエジーを重厚な音に昇華させた。
"隕石が落ちた夜に”は全編ポエトリーリーディングの曲。”夕陽””海の恋文”などの美しき原風景を音楽へスケッチした名バラード。”僕のおじいちゃんは公園に住んでいる”のアヴァンギャルドな詩世界。
敬愛するシンガーソングライター、ニック・ドレイク愛用のGUILD M-20というアコースティクギターで弾き語る''決意''。
’’そしてあなたに会いにいく’’は広沢タダシとのアコースティックセッション。
表題曲の’’生きる風景’’は部屋でのギター弾き語りによる一発録音。
柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、広沢タダシと共に作る普遍的なバンドアンサンブル、通底する文学性とポエジー。
シンガーソングライター中山将の様々な要素を堪能できる作品だ。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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