生きる風景のジャケット写真

歌詞

メアリー

中山将

喫茶店の隅の席で

哲学の本を読んでいる

君はふてくされた顔して

ミルクティー掻き回している

遅れてやってきた僕は

慌てて取り繕う

「今日のデートはあの公園さ、

だから機嫌直してよ。」

そのとき不意に見せた微笑み

やっぱり綺麗で

水面

白鳥

西日の光

芝生

ベンチ

終わらぬ青空

そこに君のモチーフを置いて

長方形のフレームで包む

どんな名画も

その価値を無くすよ

君のいない世界はつまらない

僕より素敵な男は

この世界に沢山いるけれど

誰にも負ける気がしないんだ

君を思う直向きさは

誠実さとか

優しさとかを

柄にもなく考えた

時計

高級マンション

名誉

ご馳走

確かにほしいけれど

そこに君の存在がなけりゃ

幸せ分かつ君がいなけりゃ

僕の日々はその価値を無くすよ

君こそが僕の欲望

バイバイ告げる夕陽の小道

とても小さな恋の話

「明日また会おう。」

僕が言えば

君は笑って頷いてくれる

そんな素晴らしいことってないだろ

僕たちには明日がある

僕の命がその価値を持つのは

君と生きる刹那にある

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

生きる風景のジャケット写真

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2013年にリリースされた通算2枚目のアルバム。広沢タダシをプロデューサーに迎え、詩人中山将のポエジーを重厚な音に昇華させた。
"隕石が落ちた夜に”は全編ポエトリーリーディングの曲。”夕陽””海の恋文”などの美しき原風景を音楽へスケッチした名バラード。”僕のおじいちゃんは公園に住んでいる”のアヴァンギャルドな詩世界。
敬愛するシンガーソングライター、ニック・ドレイク愛用のGUILD M-20というアコースティクギターで弾き語る''決意''。
’’そしてあなたに会いにいく’’は広沢タダシとのアコースティックセッション。
表題曲の’’生きる風景’’は部屋でのギター弾き語りによる一発録音。
柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、広沢タダシと共に作る普遍的なバンドアンサンブル、通底する文学性とポエジー。
シンガーソングライター中山将の様々な要素を堪能できる作品だ。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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